14日の記者会見で、靴を投げつけられるブッシュ大統領

(大統領から逸れたスニーカーは、なんとイラクの国旗に命中)

大統領任期中、4度目にして最後となるイラク訪問を果たしていた米国のブッシュ大統領。14日、イラクのマリキ首相とともに臨んだ記者会見の場で、報道陣の席で立ち上がった男によって、いきなりスニーカーと思われる靴が2度に渡り飛んでくるというハプニングに見舞われた。


靴を投げつけたのは、カイロからやって来た「アル・バグダディア」というテレビ局のリポーター、ムンタゼル・アル・ザイディという記者で、突然立ち上がり、大統領に向かって「これが別れのキスだ、この犬め!」と叫び、連続してすごい勢いで投げつけた。

2度とも上手にかわしたブッシュ大統領をマリキ首相は手でかばうなどしたが、場内は騒然となり、その後ザイディはすぐに会場内のボディー・ガードらによって取り押さえられた。大統領は無事であったが、コントロールが良かっただけに、顔面に直撃していたら鼻血は避けられなかったであろう。

そして大統領から逸れた靴は、こともあろうに後ろに立てられていたイラクの旗にぶつかってしまった。靴を用いた踏みつけるなどの行為は、一番の侮辱を表現すると言われており、ザイディにとっては、靴がイラクの国旗に命中するとはなんとも皮肉な結果になったようだ。

このことについて、ブッシュ大統領は後ほど「たいしたことじゃありませんよ。別に恐怖も何も感じませんでした」と語り、「詳しい情報が欲しいですか?投げられた靴のサイズは10でしたよ」と余裕のあるところを見せた。

なおYouTubeで、その時の様子について、米国メディア「MSNBC」によるニュースの動画が紹介されている。よろしければ以下のURLにてご確認を。
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=1tuGqdqX71Q

(編集部 Joy横手)

画像提供: WENN