通勤、通学だけ、あるいは日常のほとんどのシーンでiPodやMP3プレーヤーは欠かせないとおっしゃる方も多いと思うが、駅やデパートをはじめ、人混みではついボリュームを上げてしまうあなたは難聴予備軍。具体的な数値を上げ、あらためて専門家らが指摘した。


ボリュームは高めで慣れており、かつ長時間。これが耳に悪いことは誰でも分かっている。しかしそこに、「一定以上のボリュームで1日1時間以上、それが5年以上続いているという、全ユーザーの約10%に相当する若者は、将来的に難聴になる」という具体的な数値が示された。

発表したのは、EUヨーロッパ連合の健康科学調査委員会で、プレーヤーのボリュームと難聴発症数は確実に比例するという研究結果のためである。

商品規格安全調査委員会では、ボリュームの最高値を100デシベルとしていたが、今回の研究で、それよりはるかに下のレベルでも危険であると警告する。89デシベルを越える音量で長時間聴くと、工場内の労働環境より騒音レベルとしては高いというのだ。

目安としては、バスや電車で付近にシャカシャカと漏れる音量で聴いている若いユーザーは、まだまだこれからの長い人生にもかかわらず、どこかで難聴の時期を迎えることになるであろうと指摘する。

この研究発表について、「国立王朝聾唖学校」の校長であるエマ・ハリソンさんは、「Don't Lose the Music」というキャンペーンを行うことにし、MP3やiPodの音量に若者たちはもっと注意するよう促したいとしている。

ハリソンさんは、「私たちの調査では、16歳から30歳の58%がそうしたプレーヤーによる難聴の危険性を意識していないことが分かりました。」と語り、今後も若者に普及していくこの機器の耳への影響を考え、政府や産業が規定を定めるなど対応して欲しいと述べた。

EU消費者問題調査会の理事を務めるメグレーナ・クネーヴァさんは、「あまりにも多くの若者が大音量でプレーヤーを使用していますが、これらがどれくらい耳に悪いか、早く知らせないとなりません」と語り、来年早々にも政府と音楽業界、そして消費者らによる合同会議が開かれ、対策が練られることになると発表した。

以前、知り合いのJRマンが、ある日目が覚めたら突然左の耳が聞こえづらくなっていたと話していたことを思い出した。長年ホームのベルを間近で聞き、笛を大きく吹くことを続けることで難聴になる人も多いらしく、時間が経てば一生聴力は回復しないと先輩から聞いていたため、出勤前に耳鼻科に直行したという。

長年のオーディオ・プレーヤーで酷使している耳に、これを置き換えるとどうなるであろうか。片方が聞こえづらいどころか、両方が徐々に聞こえづらくなるはずであり、気が付かないうちに症状が進むのであろう。

「お前、この頃やけに “聞き返し” が増えたよな」と指摘してくれる人が現れた頃には、すでに聴力を大分失った後であろう。やはりボリュームはほどほどに、そして人混みで負けまいとボリュームを上げることはやめた方が良さそうだ。

(編集部 Joy横手)

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