リバプールのラファエル・ベニテス監督は、MFスティーブン・ジェラードが、そけい部の手術に踏み切ると明かした。戦線離脱は10〜15日間とみられ、来月頭にワールドカップ予選を戦うイングランド代表のメンバーからも外れる見通しだ。

 ジェラードは27日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ予備予選のスタンダール・リエージュ戦にフル出場。チームは延長までもつれ込んだ試合に勝利したが、ジェラードは本来の実力には程遠いパフォーマンスに終始していた。

 そして、この試合後、指揮官のベニテス監督が、ジェラードが抱える負傷の状態を説明。「避けては通れない」と手術の必要性を語っている。

「スティーブンはそけい部に問題を抱えており、手術を行うことに決定した。10日から15日はチームを離れるだろう。ケガ自体は深刻な状態ではないが、必要な手術だ。彼は痛みを抱えたままプレーしており、100パーセントの状態ではなかった。先週の代表戦も、問題を抱えながらプレーしていたからね。我々は、ドクターと話し合い、リエージュ戦に出場させた後、手術に踏み切ることを決めた」

 手術の影響で、9月6日のアンドラ戦と、同10日のクロアチア戦のワールドカップ予選2試合を欠場する見通しのジェラード。両試合ともアウェイの戦いなだけに、中盤の核である28歳の離脱はファビオ・カペッロ監督にとって致命的だ。ユーロ2008で予選敗退の屈辱を味わったサッカーの母国は、ジェラード抜きで迎える予選序盤の正念場を乗り越えることができるだろうか。