クラブ創立100周年を迎えたインテル。複数ポジションを器用にこなし、DFながら警告をほとんど受けない紳士的な選手として知られる主将ハビエル・サネッティが、インタビューに応じている。

――インテルの存在を初めて知ったのは?
「子供の頃にセリエAをテレビ観戦して知った。当時はマラドーナに夢中だったからね。インテルの選手では、強くて正確なプレー、そして諦めることを知らないMFマテウスが好きだった」

――インテル創立100周年の節目に主将を務めていますが?
「随分前からこの時が来るのを待っていた。日々の練習に真剣に取り組んでいるので、インテルが素晴らしい結果を出しているのは当然のことだよ。そして、インテルはファミリーのようでもある。その一員であることを誇りに感じているよ」

――インテル黄金時代の主将として人々の記憶に残るのでは?
「インテルという強豪クラブに在籍した一選手に過ぎないよ。我々の努力が実り、ここ数年やっと結果が出るようになった」

――無敵だと感じたことは今まで一度もないですか?
「現代カルチョのメカニズムは複雑だ。少しの異変で歯車が狂いだしてしまう。無敵だ、などと感じたことは一度もない。ただ、我々の強さを維持しなければならないという自覚は常にある」

――100周年記念のプレゼントは“欧州CL決勝トーナメント1回戦リバプール戦勝利”という雰囲気が漂っていますが、プレッシャーは?
「プレッシャーはない。ベスト8に進出するために、全力を尽くすだけだ。そして国内リーグ戦セリエAの2連覇を達成するためにも。簡単ではないが、勝利を収めてみせる」

――マッシモ・モラッティ会長はアウエーのリバプール戦の0−2敗戦(第1レグ)にショックを受けていたが?
「彼は常にチームに寄り添っており、簡潔で謙虚な姿勢を貫いている。そして、我々を選手としてだけではなく一人の男として接してくれる。他の会長とは違う。だからこそ彼に重要なタイトルをプレゼントしたい」

――今までに最もインパクトを受けた選手は?
「たくさんいるが、あえて1人を選ぶのであれば、ロベルト・バッジョだ。彼は特別だった。彼のクオリティ、テクニック…そして人間性は桁外れだった」

――現役引退後は何を?
「監督にはならないと断言しておくよ。もし、インテルの幹部にならないかとの誘いがあれば、挑戦してみたい。(一昨年夏に亡くなったインテルの前会長)ファケッティという素晴らしいお手本を見てきたからね」

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