[ツール]から[プロパティ]を選択

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日本語環境のパソコンを利用している場合、文字を変換するための日本語入力システムがパソコンに必ず組み込まれている。Windows XPなら、「MS- IME2002」がプリインストールされているほか、Microsoft Officeがインストールされている環境では、「Microsoft IME Standard」や「Microsoft Natural Input」がインストールされている。ATOKなどの市販の日本語入力システムをインストールしない限りは、これらを選択した状態で文字入力を行っているはずだ。

普段は何の気なしに文字入力をしていると思うが、実はいろいろと細かな設定をすれば、自分にあった入力環境にカスタマイズできるのだ。使いやすい設定を見つけ出して、より文字入力しやすい環境を作ってみよう。

■知っ得 No.0029 IMEをカスタマイズして自分の使いやすいように設定する

WindowsXPを搭載したパソコンで文字変換を行う場合、標準的なものとして「MS- IME2002」、Microsoft Officeがインストールされている環境では「Microsoft IME Standard」や「Microsoft Natural Input」などの日本語入力システムを利用する。これらは変換のタイミングを設定したり、変換候補に出てくる候補の種類を設定したりすることで、より使いやすくできるのだ。知っておくと便利な設定項目を「Microsoft IME Standard」の設定画面を例にして見てみよう。

●かな入力がメインの人はココを設定
パソコン初心者で、まず迷うのがキーボードからの入力だろう。中にはローマ字入力が苦手なんだけど、どこでかな入力に変更するのかがわからないという人は結構多いのではないだろうか。キーボードからの日本語入力を「ローマ字入力」にするか、「かな入力」にするかは、プロパティで設定できる。言語バーの[ツール]から[プロパティ]を選択し、[全般]タブの[入力設定]の項目にある「ローマ字入力/かな入力」で選択する。一度設定すれば、次からは設定した方法で入力が可能だ。

言語バーの[ツール]から[プロパティ]を選択する(画面1)。[全般]タブの[入力設定]の項目にある[ローマ字入力/かな入力]で[▼]をクリックし、[かな入力]を選択する(画面2)。
画面1[ツール]から[プロパティ]を選択画面2[かな入力]を選択
画面1[ツール]から[プロパティ]を選択画面2[かな入力]を選択


●句読点を入力した段階で変換をする
文章を入力する際に、通常は自分でタイミングを見計らって変換していくが、句読点を入力したタイミングで自動的に変換させる方法がある。初期設定ではオフになっているので、文章を入力することが多い人はオンにして利用してみてはいかがだろうか。

[句読点などの文字が入力されたときの変換を行う]にチェックを入れる。「、/、」「。/.」「終わりかっこ」「?」「!」「・」の中から、入力されたときに変換を実行したい文字を選択できる。プロパティを開いて設定すれば自分にあう変換のタイミングがわかるはず(画面3)。
画面3 変換を実行したい文字を選択
画面3 変換を実行したい文字を選択


●変換候補にでてくるコメントが邪魔
同音異義語のある単語は、変換候補を一覧表示するときにコメントも表示される。比較したいときはコメントを確認してどれが正しい変換候補なのかがわかりやすいが、こういったものを見なくてもわかる人の中には、うっとうしく感じる人もいるはず。そんなときは、このコメントを非表示に設定するといいだろう。

初期設定ではコメントはオンになっており、同音異義語のある文字の変換では、コメントが表示される(画面4)。
画面4 同音異義語のある文字の変換では、コメントを表示
画面4 同音異義語のある文字の変換では、コメントを表示

[プロパティ]を開き、[変換]タブの[コメントの表示]にある[単語コメントを表示する]のチェックをオフにする(画面5)。同音異義語のある文字の変換でも、コメントは非表示になる(画面6)。
画面5[単語コメントを表示する]をオフ画面6 コメントは非表示になる
画面5[単語コメントを表示する]をオフ画面6 コメントは非表示になる

次のページでは、言語バーを縦配置にしたり、透明化する技を紹介する。