マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、ユーロ2008予選のロシア戦を17日に控えたイングランド代表が厳しい戦いを強いられると予想。しかも、対戦相手のロシア代表チーム以上に警戒すべきは、試合会場のピッチだと言う。

 残り3試合と大詰めを迎えたユーロ2008予選のグループEで、現在2位につけるイングランド代表。13日にエストニア戦をホームで戦った4日後にアウェイのロシア戦を控えているが、ファーガソンはロシアでの試合会場となるルジニキ・スタジアムのピッチが人工芝であることについて、「簡単に慣れるものではない」と語っている。

「人工芝のピッチでも、安全面の問題は解消されている。一昔前であれば、タックルなどのプレーでお尻やヒザを擦りむいたものだが、最近の人工芝ではそんなこともない。ケガの心配はないだろう。しかし、バウンドやボールスピードに関しては、問題になる。イングランドの選手よりも、ロシアの選手の方が慣れているのは当然のこと。この点は想像以上に大きな問題だ。簡単に慣れるようなものでもないからね」

 マンUのトレーニング施設にも最新鋭の人工芝グラウンドが2面用意されているが、「これまでに一度しか使ったことがない。それもセットプレーの確認を行なっただけ」と、人工芝でのプレーの難しさを語るファーガソン。経験豊富な老将が警戒を促す“意外な敵”は、予選突破を賭けた大一番を戦うイングランド代表にどのような影響を及ぼすのだろうか。