高橋 瞳
 11月3日より公開となる直木賞作家・東野圭吾原作の映画「手紙」。弟のために罪を犯してしまった兄・剛志(玉山鉄二)と弟・直貴(山田孝之)を繋ぐ唯一の絆、手紙。日陰者のように生きる直貴を陽の当たる場所へと連れ出そうとする由美子(沢尻エリカ)。11月1日に発売となった映画主題歌「コ・モ・レ・ビ」。歌うのは、平成生まれの17歳、高橋 瞳。

――今回の新曲「コ・モ・レ・ビ」は、映画のために書き下ろしをされたとのことですが、映画を観てどのようなことを感じましたか?

高橋 瞳(以降、高橋):一番思ったのは、人ごとではない感じ。すごく身近なわけでもないんですけど、ありそうじゃないですか。リアルに感じたというか、「自分だったら」と置き換えて観ている所がすごくあったので、本当に色々考えさせられましたね。

――沢尻エリカさん演じる由美子の目線で書かれたそうですが、何故その様にしようと思ったのですか?

高橋:すぐに目が行く役柄ではないとは思うんですけど、あの人がいないと駄目になっちゃう人がいる。あの人がいないと、その人がずっと笑っていられないという。本当にいなくてはいけない人なんだなという、必然的というか、そこにすごく重要さを感じたので、「コレだっ!」って。

――同じ女性として共感できた部分はありましたか?

高橋:いやでも、年上ですからね(笑)。自分に母性みたいなものがないから、どうしたらいいんだろう?って結構不安になったりしたので。じゃあこの期間は、ちょっと女の子らしくしようかな、みたいなことをやったりしてレコーディングに臨んだんですけど。

――女の子らしくなろうと思えば、なれるものですか?

高橋:頑張りました(笑)。スカートを履いたり、甘い物を食べたり、ラブソング聴いたりとか。別にみんながいつもやらないことではないのに、そんなことを続けるだけでちょっと「あっ、なんか女の子してる!」みたいなのとか、ちょっとあったり。

――自分はあまり女の子らしくないと感じているのでしょうか?

高橋:甘い物もスカートも自分の日々の中に定着しているものじゃないので。友達と話してても、すごく女の子らしい子って全てが柔らかいというか。自分にそういう雰囲気があると、きっと感情が入りやすいんじゃないかなー、なんて思いました。