2006年スーパーGT開幕戦が19日、三重県鈴鹿サーキットにて開催された。14時30分にフォーメーションラップがスタート。14時35分にローリングスタートから、GT500クラス15台、GT300クラス24台の計39台が一斉にレースのスタートを切った。

 GT500クラス、前半は、ポールポジションからスタートしたラルフ・ファーマン(ARTA NSX)が飛び出し2位以下の後続を引き離しにかかるが、5番手からスタートしたアンドレ・ロッテラー(OPEN INTERFACE TOM'S SC430)が徐々に順位を上げて2位に浮上し、ホンダNSXをレクサス(SC430)が追い掛ける展開。トヨタ勢は昨年までのスープラから今年レクサスへのマシン変更を行ったため、準備期間不足などの理由からそれほど前評判は高くなかったが、見事に開幕までにマシンを仕上げ、その速さを見せつけた。特に直線でのスピードは圧巻で、他をよせつけない。そしてついにロッテラーはファーマンを交わしてトップに立つと、そのままドライバーを脇阪寿一に交代する。

 後半は立場が代わり、トップを行く脇阪(OPEN INTERFACE TOM'S SC430)を、2位の伊藤大輔(ARTA NSX)が追い掛ける。そして上位2台が激しく争う間、その後ろにはひたひたと3位の松田次生(XANAVI NISMO Z)と4位の小暮卓史(TAKATA 童夢 NSX)が忍び寄り、脇阪とのトップ争いによりタイヤを消耗してしまった伊藤は松田に抜かれて3位に順位を落としてしまう。

 結局、脇阪は一度もトップを譲ることなく52周のレースを走り切り、16時18分、レクサスの開幕戦デビューウィン、脇阪自身としても昨年まで在籍したLeMansからTOM'S移籍初戦にして初優勝となる記念すべきチェッカーフラッグを受けた。2位は伊藤(ARTA NSX)、3位は松田(XANAVI NISMO Z)となった。

 GT300クラスは、アクティオ ムルシェ RG-1とトライク ムルシェ RG-1の2台のムルシエラゴが強さを見せ、ラスト1周までワンツー体制を築いていたが、ガス欠によりトライク ムルシェがスローダウン、雨宮アスパラドリンクRX7が2位、TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTERが3位でゴールした。

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