現役時代と変わらぬ「おたか節」で護憲への熱意を語った土井たか子氏(撮影:宗宮隆浩)

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「おたか節」は健在─。設立10周年を迎えた社民党は12日の党大会で、初代党首の村山富一氏(82)、2代目党首の土井たか子氏(77)を「名誉党首」に選んだ。ともに国会議員からは退いているが、あいさつに立った両氏は、現役時代と変わらぬ平和憲法へのこだわりを見せた。

 1994年発足の自社さ連立政権で旧社会党初の首相になった村山氏。かつて「無所属になっては」と打診されたことを明かし、「私から社会党を取ったら何もなくなる」と断った経緯を披露。同党への思い入れを語った。平和憲法に対しても、「私も82歳。命ある限りこの道(護憲)を守り続けて生きたい」と力強く語った。

 続いてあいさつした土井氏は、消費税導入が争点となった89年の参院選で、旧社会党委員長として同党を躍進に導いた。2003年に政界引退したが、「一党員としての政治活動はますます盛んにしなければと思っている」と張りのある声で“現役ぶり”をアピールした。

 「ダメなものはダメ」のはっきりとした物言いも健在。「自衛隊は違憲状態」とする同党宣言が“先祖返り”と揶揄されていることに対して、「そういう事を言うのは改憲派の人たち。彼らは『戦前回帰』をやっている」と痛烈に批判した。そして、「万年“青春”でいよう。それは平和憲法を生かし、平和憲法とともにあること」と力を込めた。【了】

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