広瀬すずが自身初となるコメディ映画『一度死んでみた(仮)』で主演を務める。公開は2020年。共演には、堤真一、吉沢亮がキャスティングされている。

脚本を手がけるのは、映画『ジャッジ!』(14)、『犬と私の10の約束』(08)や、ソフトバンクのTVCM「ホワイト家族」シリーズの澤本嘉光。オリジナル脚本の映画化となる。

映画『一度死んでみた(仮)』あらすじ

大学4年生の野畑七瀬は、野畑製薬の社長である父親の計(はかる)と二人暮らし。研究に没頭する仕事人間で母親の死に際も立ち会わず、何かと口うるさく干渉してくる計のことが大嫌いな七瀬は、「一度死んでくれ!」と日々毒づいている。ところがそんなある日、計が本当に「一度死んで」しまう。実は計の会社では「若返りの薬」を開発しており、その途中で偶然出来上がった「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲んだためだった。会社乗っ取り計画を知った計は、「一度死んでみる」ことで、社内のスパイ社員を突き止めようとしたのだ。

社長が死んでしまったと会社は大騒ぎ。遺言により、七瀬は社長を継ぐはめになる。事情を知らず動揺する七瀬の前に、なんと計が“おばけ”となって現れる。野畑製薬の社員で、存在感が薄すぎるせいで“ゴースト”と呼ばれている松岡から、ライバル会社と通じるスパイ社員の陰謀、そして父の死の真相を聞かされた七瀬は、“おばけ”の計、“ゴースト”松岡とともに、その計画を阻止し、計を無事生き返らせようと乗り出すが、なんと、計の“遺体”が予定よりも早く焼かれてしまうことに! 果たして、3人の行方はどうなるのだろうか……!?

映画『一度死んでみた(仮)』キャスト

野畑七瀬/広瀬すず

本作が初のコメディ映画出演となる。青春映画、社会派作品など、これまで様々なジャンルに挑んできた広瀬すずが、本作でまた新たな魅力を爆発させる。演じる七瀬は、父のことが嫌いすぎて、父の似顔絵を描いたサンドバッグを「クソオヤジ!」と日々殴り、「臭い!」と言っては父の顔面に消臭スプレーを吹きかけるほどの徹底ぶりだ。

1998年、静岡県出身。2012年「ミスセブンティーン2012」に選ばれ芸能界デビュー。CMやドラマなどに出演の後、『謝罪の王様』(13)で映画デビュー。主な映画出演作に『海街diary』(15)、『ちはやふる-上の句-/-下の句-/-結び-』(16・18)、『怒り』(16)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)などがある。2019年のNHK連続テレビ小説『なつぞら』のヒロインを務めることが決定している。

広瀬すずコメント

コメディ作品にずっと憧れがあったので、今回挑戦させて頂けると聞いて楽しみではありますが、面白くできるかどうか、楽しめる余裕があるか不安です。キャストの皆様もとにかく濃厚な方ばかりですし、もう、必死についていきたいと思います。七瀬役の決めポーズとして、人差し指を立てる仕草があるのですが、普段、中々自分自身で人差し指を立てることがないので、役作りとして、毎日撮影前に人差指を立て、気持ちをあげる練習をしたいと思います(笑)。この七瀬役を満喫したいと思います。きっともの凄くファンキーな映画になると思いますので、ぜひお楽しみに!!

計(はかる)/堤真一

七瀬の父親・計(はかる)役には、日本映画界きっての演技派の一方、抜群のコメディセンスも見せる堤真一。広瀬すずとは本作が初共演となる。

1964年、兵庫県出身。舞台、映画、TVドラマ、CMとジャンルを問わず幅広く活躍。主な映画出演作に、『フライ,ダディ,フライ』(05)、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ(05、07、12)、)、『容疑者Xの献身』(08)、『本能寺ホテル』(17)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18)など。2019年『泣くな赤鬼』が公開待機中。

堤真一コメント

今回お話をいただいて、まず脚本を拝読したのですが、とにかく面白かった!“一度死んでみる”という奇抜な設定、軽快なテンポの会話劇、笑えて泣ける父娘のドラマ。野畑計という男を演じるなら?と想像しながら読み入ってしまいました。そしてTVCMでご一緒してきた浜崎監督の初映画監督作と知って、出演させていただくことを決めました。独特の世界観をおもちの浜崎監督と、どんな父親像をつくれるか、是非ご期待ください!!

松岡/吉沢亮

2017年、2018年と連続して毎年5本以上の出演作が続く、今最も勢いのある若手俳優・吉沢亮が、“ゴースト”こと存在感の薄い社員・松岡を演じる。

1994年、東京都出身。2009年、アミューズの全国オーディションで特別賞を受賞しデビュー。「仮面ライダーフォーゼ」シリーズ(11〜12)で注目を浴び、その後映画やTVドラマなどで活躍する。主な映画出演作に『アオハライド』(14)、『斉木楠雄のΨ難』(17)、「銀魂」シリーズ(17、18)、『リバーズ・エッジ』(18)、『あのコの、トリコ』(18)などがある。

吉沢亮コメント

台本を読んで、テンポの良いユーモアあふれるセリフと、愛情の示し方を知らない親子の不器用さに引き込まれました。僕の役は存在感が無く、隣に居るのに気づいてももらえない可哀想な男ですが、個人的には存在感バリバリのキラキラした男より、こういったみんなから無視されるような、ザコキャラのほうが性に合っているので、撮影が今から楽しみです。この作品で、浜崎監督に気に入ってもらい、CMにも呼んでもらえるように頑張ります!!

映画『一度死んでみた(仮)』監督

浜崎慎治

今作が映画初監督となる。auの「三太郎」シリーズや、堤真一も出演する日野自動車「ヒノノニトン」シリーズなど話題のCMを数々手掛け、広告賞も多数獲得している。

浜崎慎治コメント

こんな豪華なキャストに集結して頂けたことに大変感謝をしております! 映画初監督というプレッシャーに押し潰されそうですがしっかり舵をとっていきたいと思います。そして今まで見たことない広瀬すずさんに出会いたいです。

映画『一度死んでみた(仮)』脚本

澤本嘉光

ソフトバンクモバイル、東京ガス、家庭教師のトライなど話題のCMを製作するほか、乃木坂46、T.M.Revolution、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなどのPVも手掛ける。映画脚本に『犬と私の10 の約束』(08)、『ジャッジ!』(14)がある。

澤本嘉光コメント

広瀬すずさんは過去にCMの仕事でご一緒した時に、演技力とともに実は天性のコメディエンヌのセンスを持った方だと思ったので、まさに今の彼女でなければできない、笑えるけど泣けてそれでいてちょっとポップな映画を作れたらと思いました。堤さん、吉沢くんをはじめとする想像以上の実力派キャストの方に参加いただけて、脚本の数倍良くなりそうです。よく「構想5年!」とか予告編で言っているのを見て「また大げさだな」・・・と思っていましたが、実際5年かかるもんなんですね。

映画『一度死んでみた(仮)』作品情報

公開日:2020年全国公開予定
監督:浜崎慎治
脚本:澤本嘉光
配給:松竹
(C)2020「一度死んでみた」製作委員会

【文・ビルボーイジン】