渋く落ち着いた声で「TVチャンピオン」のナレーションや海外ドラマ「コンバット!」サンダース軍曹役の吹替、またOVA版「ジョジョの奇妙な冒険」でDIO役を担当した田中信夫さんが2018年10月17日(水)に亡くなったとのこと。83歳でした。



これは「アニメ三銃士」で共演経験のある声優・平野文さんがツイートしたもの。

田中さんは1935年(昭和10年)生まれ。TBS放送劇団では大平透さん、大木民夫さんらの後輩にあたるとのこと。

俳優・声優・ナレーターとして幅広く活躍しましたが、特に「TVチャンピオン」や水曜スペシャルで放送された「川口浩探検隊」「藤岡弘、探検隊」でのバリトンボイスで状況を説明しつつ盛り上げるようなナレーションが耳に残っている人は少なくないはず。

吹替では「コンバット!」でヴィック・モローが演じたサンダース軍曹役を担当したほか、シドニー・ポワチエやバート・レイノルズなどを持ち役としていました。

アニメでは「空手バカ一代」主人公の飛鳥拳役や、1993年にリリースされたOVA版の「ジョジョの奇妙な冒険」でDIO役を演じたのが有名。

このOVA版ジョジョは荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース」を原作としたもので、2014年に放送されたテレビアニメ版が4クール(全48話)かけて原作ほぼ全体をアニメ化したのに対して、このOVAは1993年〜1994年にかけて後半を映像化した全7巻がリリースされたあと、2000年から2002年にかけて前半を映像化するというちょっと変則的なアニメ化でした。アニメ化にあたっての改変の中で、DIOが承太郎とのラストバトルで持ち出す「ロードローラー」が「タンクローリー」に変更されていて、決めぜりふが「タンクローリーだッ!」になっているのがポイントです。