銀河が作り出した宇宙の薔薇「Arp 273」は、アンドロメダ座の方向約3億光年先に咲いています。


ハッブル宇宙望遠鏡のWFPC3で撮影した2つの渦巻銀河である「Arp 273」は、上側の大きな銀河「UGC1810」と、下側の銀河「UGC1813」が組み合わさって薔薇の様な形をしている星雲として知られています。


この2つの銀河は外側の渦が歪んでいるという特徴を持っています。それは互いの銀河が与える重力の相互作用によるものであり、遠い過去に「UGC1813」が「UGC1810」の中を通り抜けた結果であることも考えられています。


しかし、この形状を維持するものではなく「UGC1810」は今後数十億年をかけて周辺の天体を飲み込み、一般的な「渦巻銀河」に戻っていきます。


▲薔薇の花 UGC1810


 


Image Credit:NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
■Rose of Galaxies
https://www.nasa.gov/mission_pages/hubble/science/hubble-rose-gallery.html


Image Credit:Image Credit: NASA, ESA, Hubble, HLA; Processing & Copyright: Domingo Pestana
■UGC 1810: Wildly Interacting Galaxy from Hubble
https://apod.nasa.gov/apod/ap170510.html