話題作めじろ押しの夏ドラマ、注目は『この世界の片隅に』?

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2018年の夏ドラマも、そろそろストーリーが中盤に入る作品が出てきました。好きなドラマが最終回へ向けてどんな展開をしていくのかが気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、夏ドラマの中でどの作品が人気なのかについて分析していきます。

検索数ランキング1位の夏ドラマは『この世界の片隅に』

まずは、各テレビ局で夏ドラマがスタートした2018年7月1日〜8月5日の期間に、dメニューで検索数が多かったドラマの作品名をランキング形式で見ていきましょう。

1位 この世界の片隅に
2位 高嶺の花
3位 チア☆ダン
4位 絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜
5位 義母と娘のブルース
6位 グッド・ドクター
7位 ハゲタカ
8位 サバイバル・ウェディング
9位 透明なゆりかご
10位 刑事7人

近年のドラマではよく見かけるパターンですが、春に続いて夏ドラマでも漫画や小説を原作とする、いわゆる「原作もの」が多いようですね。
今回のランキングでも、1位「この世界の片隅に」、5位「義母と娘のブルース」、9位「透明なゆりかご」の3作品が漫画原作、7位「ハゲタカ」と8位「サバイバル・ウェディング」が小説原作でした。
ちなみに同時期の視聴率では、5位にランク・インした「義母と娘のブルース」とランキング圏外だった「遺留捜査」が上位争いをしていました。視聴率の良しあしが必ずしも検索数に反映されるわけではないのが面白いですよね。

日別の検索数推移で急上昇していたのは??

ここからは、検索数ランキング上位3作品の検索数推移を検証してみましょう。

最も検索数が上昇していたのは、『この世界の片隅に』の初回放送日である7月15日でした。一般的にドラマの初回放送日やその翌日には作品名の検索数が伸びるものですが、本作は初回放送日の伸びが他作品と比べても際立っています。
この理由としては、2007〜2009年に『漫画アクション』(双葉社)で連載されていた、こうの史代による人気漫画を原作にしていることが挙げられるでしょう。
原作は2011年に日本テレビで北川景子主演のスペシャルドラマとして一度実写化されていますが、検索数増の理由としては2016年に公開された長編アニメーション映画の影響が大きいと考えられます。こちらは公開当時、主人公・すずの声を女優ののんが担当したことで話題を集めましたが、日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞をはじめとする数々の映画賞を受賞しており、作品としても非常に高い評価を受けています。公開日から2年近くが経過した現在も上映している映画館があるなど作品人気は今も高く、今回の連続ドラマが放送される前から注目度が高かったことも、検索数が大きく伸びた理由の一つなのは間違いないでしょう。

ちなみに、「この世界の片隅に」との組み合わせで使用された検索ワードについては、「ドラマ」「視聴率」「あらすじ」「ネタバレ」など、定番のものが並びました。TBS日曜夜9時からの放送枠ということで「日曜劇場」で調べていた人も目立ちました。
検索ワード「高嶺の花」と「チア☆ダン」については、検索ピークが初回放送日翌日の7月12日と7月14日になりました。
「高嶺の花」は、主演の「石原さとみ」や、相手役を務める「峯田和伸」など、キャスト名を検索ワードとして組み合わせている人が多かったようですね。一方の「チア☆ダン」は、広瀬すず主演で昨年公開された映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』の9年後を描いたドラマということもあり、「映画」や「広瀬すず」と組み合わせて検索する人が目立ちました。
ちなみに今回のドラマには、広瀬すずが福井中央高校チアダンス部「JETS」のコーチ役で特別出演しています。こちらも検索されていた理由の一つだったようですね。

ランキング上位3作品で検索数が多い出演者は?

ここからは視点を変えて、ランキング上位3作品の出演者で検索数が多かった上位3名の検索数推移を見ていきましょう。

最も多く検索されていたのは、『高嶺の花』の「石原さとみ」でした。推移を見ていくと、放送を重ねるごとに検索数が上昇しているのが分かりますね。
「石原さとみ」と組み合わせる検索ワードとしては、「衣装」や「メイク」が目立ちました。彼女は、女性が憧れる顔に関する調査で毎年のように上位入りするなど美しさのお手本として挙げられることも多いので、この結果は納得ですね。『高嶺の花』からは「峯田和伸」もランク入りしており、夏ドラマの中でも特に注目度の高い作品であることがうかがえます。

2番目に多かった検索ワードは『チア☆ダン』の出演者名でしたが、主役の土屋太鳳ではなく、「広瀬すず」であるところが面白いですよね。検索数ピークも、彼女が演じる友永ひかりが初めて登場した回の放送後でした。

今からでも間に合う? 気になる夏ドラマをチェックしよう!

今回は、折返し地点を迎えて見逃せない展開が続く夏ドラマの検索ログから検証してみましたが、いかがだったでしょうか?
今後ストーリーが進むにつれて、検索ランキングがどのように変化していくのか気になるところですが、まだまだ今から見始めても間に合いますよ!

写真:タレントデータバンク
(松本穂香|1997/2/5生まれ|女性|大阪府出身)
(石原さとみ|1986/12/24生まれ|女性|A型|東京都出身)

データ提供:dメニュー検索数集計結果より(期間:2018年7月1日〜7月25日)