中古スマホは価格だけで選んではいけない! OSバージョンで使えないことも、選ぶ際に注意したいポイント

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スマートフォンの買い替え、その選択肢の一つとして、注目度が上がっているのが「中古」です。
特に最近は、メルカリやシェアサイクルの利用者が増えるなど、新品=ベストという絶対的な意識に縛られない人が増えています。

そうした社会背景もあり、
・中古家電を取り扱うお店
・中古ケータイの専門店
なども街中で多く見かけるようになってきました。

中古の携帯電話、スマートフォンを選ぶ理由としては
・最新機種の価格が高く手が出せない
・自分の用途が限られていて、最新モデルの機能や性能に魅力を感じない
・気に入っている機種やアプリがあって、同じモデル、近いモデルを使い続けたい
といったところでしょう。

とくに今の時期は
・新型iPhone発表までの繋ぎ
・夏のレジャーやアウトドアで水没させてしまう
・お盆休みや夏期休暇など長期の休暇中
など、スマホや携帯電話を買い替えるタイミングを迎える人も多くいます。
また、上に挙げた理由のように「繋ぎ」や「間に合わせ」として中古で安く済ませたいという人も増えます。

実際、こうして考えてみると、中古のスマホや携帯電話を選ぶ理由は確実に増えているようです。

とはいえ、中古のスマートフォンやあ携帯電話には、リスクもあります。

そこで、これから中古を選ぶ人向けに、
選ぶ前に気をつけておきたいことを、今回はご紹介していきます。


○中古スマホは、故障した時の修理が難しい?
中古のスマートフォンやあ携帯電話を選ぶ際に気をつけたいのが「保証」についてです。

中古である以上、
・外装に傷がある
・液晶のバックライトが暗くなっている
・電池持ちが悪くなっている
などのことは容易に想像がつきます。

使用上問題のない傷や汚れ、破損や劣化なら、そう問題ではないしょう。
ですが、一般的にスマートフォンや携帯電話は、2年間〜3年間の使用を経て新機種に買い替え後、中古として売られて市場に出回ります。

目に見える以上に、本体内の部品が劣化している可能性があることは忘れてはいけません。

希に外装が新品のような中古商品があります。
完全な新品ということもありますが、外装だけ新品に交換する修理を行ってから売却された製品の可能もあります。
修理品の場合、中身は使い続けられた製品なので劣化が進んでいる可能性があるため注意が必要です。

さて、スマートフォンや携帯電話は、故意に破損させたケースを除けば、一般的な故障は「自然故障」として保証が受けられます。
ただし、これは「正規に購入した場合」の話です。

中古として販売されている製品の場合は、この保証がありません。
つまり、購入した中古品が故障した場合、
高額な修理費が発生したり、そもそも修理受付ができなかったりする可能性があります。


お店の独自保証は中古を購入する前に絶対に確認すべし


ただし、購入店によっては、
購入店が独自に保証サービスを用意している場合も多くあります。
ただこうした保証は、購入時に加入をする必要があるケースも多いので、中古のスマートフォンや帯電話を購入する場合は、保証についてもしっかりと確認した上で購入しましょう。


○アプリやサイトが使えない、繋がらない
中古のスマートフォンや携帯電話を選ぶ際に
・電話やメールしか使わない
・LINEだけ使えるようにしたい
といった理由を挙げる人も多くいますね。

前者であれば、中古の携帯電話、いわゆるガラケーが最適です。
後者であれば、型落ちのスマートフォンを購入すれば十分に要件を満たせるでしょう。

ただ中古のスマートフォンや携帯電話が「メールだけ」「LINEだけ」といった機能しか使わないと言えば、それはNO、そうではありません。

特にスマートフォンの場合は「バージョン」の問題があるからです。
iPhoneだとiOS 8以下にしか対応していないモデルだと、間もなく「6.7.0」までのバージョンのLINEしか使えなくなり、最新のLINEが利用できなくなります。

Androidでもバージョン4.1以上が動作対象となっています。
4.0.3以下のAndroidバージョン対応のモデルの場合、「7.2.2」までのバージョンのLINEしか利用できないため、そう遠くない時期で、こちらも使えなくなる日が訪れるでしょう。

こうした制限以上に重大なのが、「セキュリティ機能」です。
古いモデル、OSの場合、サイトによっては繋がらないものも出てきています。
あまりにも古い機種を選んでしまうと、今まで利用していたサイトに繋がらず不便になってしまう可能性もあることは覚えておきましょう。

中古モデルの場合、3〜4年以上前の機種では今後、OSバージョンやセキュリティ機能のバージョンアップは一切望めないと言っても過言ではありません


今でも十分に動く、当時の大人気機種でも5年も経てばアップデートは望めない


例えば、筆者が以前に愛用していた、今でも好きなモデルに、NTTドコモの「Xperia A SO-04E」があります。
「Xperia A SO-04E」は、100万台以上売れた大人気機種です。
今でも希に電源を入れて使ってみて「十分に使える」とも感じますが、発売から5年前立ったモデルです。
・OSバージョンアップは停止しています
その結果、既に更新ができないアプリもあり、起動させても利用できないメッセージが出てきてしまいます。操作などの動きに問題がなくとも、もはや利用することは厳しいと言えます。


現在では、スマートフォンや携帯電話の買い替えで、有力な候補のひとつになった中古モデル。

中古モデルの一番の魅力は、もちろん価格です。
しかし価格ばかりに注目して選んでしまうと
・購入後、故障したが修理費がすごく高い
・使いたい機能が使えない(アプリ、OSが非対応)
といった想定外の不便さを味わうことにもなりかねません。

保証サービスやOSバージョン、アプリバージョンが提供中か
など、購入時にお店で確認することを忘れないようにしましょう。

「安いから」で選ぶのではなく
「満足できる」「安心できる」といった満足度を満たしてくれるのか?

スマートフォンや携帯電話の中古を選ぶ際は、注意していきましょう。


迎 悟