新北市にある台湾電力の深澳発電所=台湾電力提供

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(台北 16日 中央社)経済部(経済産業省に相当)が所管する国営事業4社における今年1月から6月までの税引前利益がこのほど公表された。4社は台湾電力、石油大手の台湾中油、水道事業体の台湾自来水、製糖関連の台湾糖業。うち台湾電力は、240億台湾元(約881億円)の赤字を計上し、赤字幅は前年同期比で3倍以上に拡大しており、4社で唯一の赤字事業体となった。燃料価格の高騰や発電コストの上昇、消費電力の増加などが響いたとされている。

一方、台湾中油は原油の国際価格の上昇と石油化学原料の市場が堅調であることなどにより、前年同期比70%の大幅増となる294億元(約1079億円)の利益を計上した。

残りの2社については、台湾糖業が33億元(約120億円)余り、台湾自来水が2億元(約7億円)余りの利益をそれぞれ上げている。

(郭幸宜/編集:荘麗玲)