セネガル戦に向けて調整するFW岡崎慎司

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 右ふくらはぎ痛などを乗り越えて3度目のW杯の舞台に立った日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)にとって、19日のコロンビア戦(2-1)でのプレーは、残り5分からの途中出場ながら、4年間の苦しみを打ち払うものになったようだ。コロンビア戦の勝利から2日。ベースキャンプ地のカザンでのトレーニングを終えた岡崎は、4年間持ち続けてきた思いをとつとつと語った。

「(ブラジルW杯で)日本が敗退したあと、アルジェリアやコスタリカが自分たちとは逆の戦いをしてグループステージを突破したのを見て思ったのは、『勝つために犠牲にしないといけないものがある。やりたいことをやるのではなく、勝つ確率を上げるためのことをやることが必要』ということ。日本としても、それを話し合いながらやってきた」。それがコロンビア戦に出た。

 24日の第2戦・セネガル戦に向けても、4年前の経験をチームに伝えたいという思いがある。引き合いに出したいのはアフリカ勢であるコートジボワールとの初戦。コンビネーション攻撃で相手を崩すというコンセプトを持って試合を進め、MF本田圭佑のゴールで先制した日本だが、後半の2失点で逆転負けを喫した。

「自分たちがやろうとしたことを裏返された試合だった。あのときの経験を伝えて、いろいろな準備をしたい」。同じ轍は踏まないという自信もある。2日前のコロンビア戦の経験があるからだ。日本は1-1で迎えた後半、10人の相手に対して過度に前がかりになることなく、冷静に試合を進めた。

「自分たちがボールを持つ試合になったけど、それでもイケイケではなく、引き分けか勝ちかという冷静なサッカーができた。セネガルは、待ち構えて取ったあとという狙いを持ってやってくると思うけど、今の自分たちは戦い方が一つじゃない」。言葉に力を込める姿が頼もしい。コンディションを上げつつある日本の9番は、この先も存在感を見せることを誓っている。

(取材・文 矢内由美子)


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