6月26日に、講談社から発売される乃木坂46の写真集『乃木撮』が発売前から話題を独占している。

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 写真集でありながら、初版20万部という、ちょっと出版界の常識では考えられない部数を予定していたが、予約が殺到し、さらに5万部の重版を決定、これは、平成最大と言われる白石麻衣の写真集『パスポート』に迫る大ヒットが確実視されている。

 しかも、ページも増やして200ページを超えるボリュームになるというから、まさしく前代未聞だ。

 この『乃木撮』は、週刊誌『FRYDAY』で連載されているもので、乃木坂のメンバー同志で撮り合ったプライベートな写真を掲載しているもの。プロのカメラマンの撮る写真集とは違い、素顔のリラックスした表情や、メンバー同士がふざけ合うわちゃわちゃした写真が多く、メンバーの関係性なども垣間見えるとして、ファンからの評判はすこぶる高い。

 また、公式Twitterでは、未公開写真の他、『あごのせ』など、メンバーによる動画も掲載されており、フォロワー数もうなぎ上りに増えている。

 実は全く同じコンセプトで、AKBも2011年頃に「YU SATSU(友撮)」という写真集を出しているのだが、やはりネットのSNSを利用したキャンペーンは破壊力と拡散力が強いのだろう。

 さらに、乃木坂はメンバー同士の関係性が濃厚だ。

 『生生星』だの『さゆりんご軍団』だの、ファンなら知らない者はないような関係性はもちろん、例えば白石麻衣一人をとっても、衛藤美彩との信頼関係、松村沙友里との姉妹感、秋元真夏とのコンビ感、大園桃子とのペットと飼い主感と、様々な関係性が垣間見られる。それだけに写真に写っていない撮影者との関係性までもが想像できるというお得感が拍車をかけていると言っていいだろう。

 普段、女性誌や歌番組において、「モデル」「アイドル」としての顔を見せているが、実はアイドル離れした大食いメンバーがいて、リアクション芸人がいて、楽屋番長がいて、食べ物の匂いと笑いが絶えないギャップが乃木坂の魅力でもある。

 『乃木撮』のコンセプトが、タイミング的にも資質的にも、ぴったりはまっている乃木坂46、果たしてどんな売り上げをたたき出すのか楽しみだ。