友人(左)にリップフィラーを施術してもらう前の女性(画像は『Metro 2018年4月18日付「Woman left with swollen, bruised, burst lips after injections went wrong」(Picture: CEN/NTV.ru)』のスクリーンショット)

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「友人が保証しているのだから大丈夫」―そう信じた女性は、リップフィラーの施術を友人に任せた。しかしそれがとんだ結果を生む事態となってしまった。このほどロシアから、美を求めて整形した女性に降りかかった思わぬ落とし穴のニュースが届いた。

ロシア南西部スタヴロポリに住むエリザベータ・トカチェンコさん(30歳)は、低料金で自身の唇を拡大させようと友人のイリーナ・ロバチさんからリップフィラーの施術を受けることにした。

会計士のイリーナさんは、空いている時間を使って独学で美容整形の施術法を学び、自宅でクライアントにも施術を行っていたという。「高品質の商品のみを使っている」というイリーナさんの言葉を信用したエリザベータさんだったが、リップフィラー液を注入された後、顔全体に痣と腫れを引き起こし呼吸さえも困難になった。

唇の2か所の表皮はまるで破裂したかのように傷ついて腫れ上がり、注入された液体と血液が混じったものが流れ出した。さらにひどい頭痛と顔の痛みに襲われたエリザベータさんは翌日、ICU(緊急治療室)へ搬送される羽目になってしまったのだ。

警察の事情聴取でイリーナさんは「注入法を学ぶために特別なコースも受けた」と主張していたが、施術者としては無資格で薬に関する基礎知識さえ持っていないことが分かった。エリザベータさんへ注入した液に、どのような成分が含まれていたのかを答えることができなかったようだ。

「私はもう30歳だし、こんなことになってしまって健康な自分が台無しになった」と嘆くエリザベータさん。その顔が元通りになるかどうかは、今のところ定かではないという。エリザベータさんのニュースが地元ロシアに広がると、「そんな決断をするまえに頭を使えばよかったのに」「自業自得」といった厳しい意見が相次いだ。加えてこのニュースを知った人からも「欲を出すから。施術前もとても可愛いのに」「ドナルドダックみたいな分厚い唇を望んで、いったいどうしようっていうんだ」「自分のもとの姿に満足できず見栄を張るからそんなことになる。愚かとしか言いようがない」といった声があがっている。

なお先日も、米マイアミに住むアルゼンチン人のインスタモデルが目の色を変えようとして2016年にシリコンインプラントを挿入し、視力の一部を失ったニュースをお伝えした。

画像は『Metro 2018年4月18日付「Woman left with swollen, bruised, burst lips after injections went wrong」(Picture: CEN/NTV.ru)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)