エリクセンがチェルシー戦でGKが一歩も動けない同点シュートをお見舞い【写真:Getty Images】

写真拡大

エリクセンがチェルシー戦でGKが一歩も動けない同点シュートをお見舞い

 イングランド1部トットナムは現地時間1日のリーグ第32節チェルシー戦に3-1で勝利。

 5位との直接対決を制し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内となる4位をキープしている。なかでも、デンマーク代表MFが決めた20メートル超の無回転ミドル弾に反響が相次ぎ、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏はブラジルの名手を比較対象に挙げて称えている。

 試合は前半30分にチェルシーのスペイン代表FWアルバロ・モラタに先制点を奪われ、トットナムは追いかける展開を強いられた。1点ビハインドで折り返すかと思われた前半終了間際、敵陣左サイドでウェールズ代表DFベン・デイビスがボールを奪い、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンに横パス。26歳のアタッカーは右足でトラップをすると、ドリブルを一つ突いてから、すかさず右足を一閃する。

 勢い良く放たれたシュートは、目の前のマーカー2人、そしてペナルティーエリア内にいたチェルシーの選手5人の頭上を突破。そして、無回転のボールは急激に落下し、クロスバーをかすめてゴールに突き刺さった。チェルシーのベテランGKウィルフレード・カバジェロは一歩も動けず、得点が決まるとピッチに倒れ込んで天を仰いだ。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」は、「クリスティアン・エリクセンのレインボー弾でチェルシーに勝利」と速報。英紙「デイリー・メール」は「マウリシオ・ポチェッティーノがデンマークの魔法使いを称賛」と見出しを立て、「クリスティアンは信じられないゴールを決めた。まさにゴラッソだ。彼は才能に溢れている」と指揮官のコメントを紹介した。


「なんて一撃だ。まるでジュニーニョのそれだ」

 さらに英紙「ザ・サン」は、「トットナムのスター、クリスティアン・エリクセンが素晴らしいナックルボールのゴールを決め、アンリにジュニーニョと比較される」と特集。英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説を務めるアンリ氏が、25ヤード(23メートル)の距離を突き抜けた無回転の一撃を元ブラジル代表の有名なFK職人ジュニーニョ・ベルナンブカーノを例に出し、「なんて一撃だ。まるでジュニーニョのそれだ」と称えたとしている。

 エリクソンのゴールで勢いに乗ったトットナムは、後半にイングランド代表MFデレ・アリが2得点を決めて3-1で勝利。5位チェルシーとの勝ち点差を8に広げ、CL出場権獲得へ一歩前進した。


(Football ZONE web編集部)