3月15日の高知を皮切りに、各地からぞくぞく届く桜開花の便り。寒の戻りもありましたが、日本列島もいよいよ春本番を迎えようとしています。ところで皆さん、梅・桃・桜の花の見分けは完璧でしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、学術的に見ても非常に近いこの3つの違いを紹介しています。

梅・桃・桜、区別がつきますか?

暖かくなってくると、Facebookで友達のタイムライン上に花の写真が増えてきました。そして決まったように…

「これは桃? これは桜?」

というコメントが。梅と桜は咲く時期も離れているので、まあまあ区別がつく、という方も多いようですが、桃が難しいようです。実は、梅、桃、桜はみんな植物の分類上で

バラ目・バラ科・サクラ属

という段階まで同じ仲間。その下の「亜属」の段階でようやく分けられます。学術的に見ても非常に近いグループなので、見分けが難しいのも当然なのです。さて、その違いはどこにあるのでしょうか? 花びらの数はどれも5枚で同じ。

まず花のつき方から見ましょう。枝から直接咲くのが梅です。桜は花柄(かへい)が長く、房状につくので、こぼれるように咲くイメージになります。桃は花柄が桜に比べて短いのですが、そこで梅と見分けられます。

花びらの形も違います。先端が丸いのが梅です。桃は先端が尖っています。桜は先が割れています。花びらの形で見分けるのがやりやすいかもしれません。こうしてみると、梅と桜の中間が桃という感じですね。

近畿圏では、遅咲きの梅と早咲きの桜もあり、今頃は梅・桃・桜のどれもが咲いているということもありそうです。近所のお家の庭の木、公園の木などで出会ったら、どの花かな? と観察してみてはいかがでしょうか?

違いを知るということは大事です。「梅・桃・桜の区別がどうした。なんだっていいんだよ!」と言ってしまうとそれで終わりです。

「ああ、これが梅か。これが桃か」と見直すことで周りの景色が確実に変わるはずです。それは梅、桃、桜の違いだけじゃなく、すべてのことに通じることです。今日は違いを見つける1日にしてみませんか?

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