意外と知らない「機内モード」の活用法 バッテリー節約や効率的な充電に効果あり:iPhone Tips
「機内モード」とは、携帯電話やスマホの通信をオフにする機能のこと。飛行機に乗るとき、周囲の機器に影響を与えないための機能なので、「機内モード」と呼ばれています。iPhoneでは、画面を下から上にスワイプし、飛行機のボタンをタップすると設定できます。

「機内モード」という名称こそありますが、飛行機に乗っていないときも活用できます。ここでは、日常生活で役立つ機内モードの活用法を紹介します。

高速充電の効果がある


急いで家を出なければいけないのに、iPhoneの充電がピンチ。

そんなときは、iPhoneを「機内モード」に設定してから充電しましょう。というのも、iPhoneは電波をキャッチするため、操作していないときもバッテリーを消費しているからです。しかし、通信をオフにする「機内モード」に設定すれば、電波をキャッチせず効率よく充電ができます。

▲コントロールセンターを表示し、飛行機のボタンをタップして「機内モード」をオンにする(左)。そのまま充電を開始する(右)

「機内モード」をオンにしていると「電話」や「メッセージ」の通知もオフになるので、重要な通知を受け取る可能性があるときは、「機内モード」の設定は避けましょう。

Wi-Fiにだけ接続 海外でも安心


海外で不用意にiPhoneを使うと、現地の基地局が発信する電波を意図せずキャッチすることがあります。そうなると、帰国後高額な通信料を請求されることに。「海外旅行中はネットしかしない」という人は、出国から帰国までiPhoneの「機内モード」をオンにすることをおすすめします。ネットを使うときは、現地のWi-Fiに接続しましょう。

ただし、「機内モード」設定中は通話ができません。旅行中のトラブルが心配な人や、日本に電話をかける必要のある人は、キャリアが提供する海外向けの定額プランも検討しましょう。



バッテリーを節約できる


電波状況が悪い場所でiPhoneを使うと、電波を探すために多くのバッテリーを消費します。もし外出中にバッテリーの残量が十分でないことに気づいたら、思い切ってiPhoneを「機内モード」に設定するのもひとつの方法です。iPhoneが電波をキャッチしない分、バッテリーの消費を抑えられます。地下鉄や駐車場など、電波の弱い場所に長時間いる場合に、利用しましょう。

「LINE」のメッセージを既読をつけずに読める


「機内モード」には、「LINE」のメッセージを既読をつけずに読む、という裏技があります。手順がやや複雑なので、順を追って説明しましょう。

まず、ホームボタンを2回連続で押してマルチタスク画面を表示し、「LINE」が起動していないか確認しましょう。起動していたら「LINE」を下から上にスワイプし、アプリを完全に終了させます。次に、「LINE」アプリを開き、「機内モード」を設定してください。


▲マルチタスク画面を開いて「LINE」を完全に終了する(左)。「LINE」をもう一度起動して、飛行機のボタンをタップして「機内モード」を設定する(右)

次に、相手とのトーク画面を開きます。「機内モード」設定中は、相手のトーク画面に「既読」をつけずメッセージを読めます。


▲トーク画面にメッセージが表示された(左)。相手のトーク画面には「既読」は表示されない(右)

ただし、iPhoneの機内モードをオフにすると、その瞬間に「既読」マークがつくので気をつけましょう。

動画撮影中に着信を受けずに済む


動画の撮影中に着信があって、せっかくの撮影が無駄になってしまった経験はありませんか? 撮影前にiPhoneを「機内モード」に設定すれば、着信通知を受けず撮影に集中できます。


▲動画撮影に集中したいときは、「機内モード」で通知をシャットアウトしよう

ちなみに、「機内モード」設定中のiPhoneに電話をかけると、相手には「電源が入っていないか電波の届かないところにいます」とアナウンスされます。

着信があったとき、慌てて通話拒否をしたり、「いま立て込んでて...」と伝えたりすると相手に不快感を与えてしまいますが、「機内モード」を使えばその心配はありません。勉強や仕事に集中したいときにも、「機内モード」に設定して通知をシャットアウトするのもおすすめです。