12歳少女が見るに見かねて…(画像は『Metro 2018年1月18日付「Girl, 12, stabbed dad in back with steak knives to stop him attacking her mother」(Picture: CEN)』のスクリーンショット)

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父親の大きな体と大きな怒鳴り声、そして大きな手や足を使った暴力行為。激しい家庭内暴力にうずくまるしかない母親。それを目の当たりにしても非力な子供たちはなす術もない。彼らが泣きながら考えることは「こんな親なんて居なくなって欲しい」ということである。それを実行に移した女の子がアルゼンチンにいた。父親の激しいDVに耐えかねた少女は…。

英メディア『Metro』が伝えたところによれば、アルゼンチン・ブエノスアイレスのサン・フランシスコ・ソラノという町でこのほど、義理の父親である男性の背中を刃物で複数回刺した少女が警察に補導されたもようだ。母親にたびたび激しい暴言暴力を振るう義父に少女は普段から怯え、苛立ち、葛藤の日々を送っていたが、殴り倒した母親の喉元にナイフを突きつけた義父を見て、ついに少女の怒りと忍耐は限界を超えてしまったという。

通報を受け警察官が現場に駆け付けたところ、父親は背中に2本のステーキナイフを刺した状態で大量の血を流していた。ただちに病院に搬送され治療を受けたため命に別状はない。少女は警察に「背中を刺しても父はまったく倒れなかった。だから別のナイフを使ってもう一度刺した」と話し、逃げようとしてフェンスをよじ登るも落下したことを説明。脚の脛骨と腓骨を骨折し、こちらも病院で治療を受けている。

警察はこの事件について、刺された義父はヴィクトル・ゴンザレス、日常的にその暴力を受けていた妻はホルヘリーナ・ヴェルドゥン(30)と氏名を公表するも、少女については将来やプライバシーを考慮して“娘の名はマカレーナ(Macarena)で12歳”としか示していない。義父は重傷を負った被害者ではあるが、根本に激しい家庭内暴力があったことから警察もこの事件の扱いに関しては慎重であるもよう。近隣住民も警察に「事件直前にも大声で言い争う夫婦の声が聞こえた」と話しているという。

画像は『Metro 2018年1月18日付「Girl, 12, stabbed dad in back with steak knives to stop him attacking her mother」(Picture: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)