目薬の消費期限は約1ヶ月と意外に短いんです

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風邪などの病気にかかってしまった場合、病院などで薬を処方してもらいますが、思ったよりも早く回復して薬を余らせてしまうことも。

症状に合わせて医師に処方された薬は飲み切りが基本

「もったいないからまた風邪を引いた時のためにとっておく!」という人もいるようですが、薬には“使用期限”があるので保管する際は要注意です。

 

■ 薬にも“消費期限”がある?

「日本調剤」の公式サイトによると、薬には全て使用期限があり、その期間を過ぎたら捨てるのが基本。市販薬などの「一般用医薬品」の場合はラベルや箱などに使用期限が記載されており、病院や調剤薬局でもらう「医療用医薬品」は薬が処方されている日数が使用期限です。

まず気をつけなくてはならないのが「一般用医薬品」の使用期限で、ここに書かれているのは“未開封状態”での期限。「フラワー薬局」の公式サイトによると開封した場合の期限は、散剤・顆粒で3ヶ月〜6ヶ月、カプセル・錠剤・坐薬は6ヶ月〜1年、目薬は約1ヶ月が目安だそうです。

また「医療用医薬品」はしっかり処方された分を飲み切るか、万が一余らせてしまった場合は“処分”するのが正解。「日本製薬工業協会」の公式サイトでも「医療用医薬品の場合、医師が診察時の患者さんの体調や症状などに合わせて、最適に処方したものですから、医師の指示通りに最後まで服用してください」「のみ忘れなどで残ったからといって、あとで同じような症状の時に使ったり、他の人に勧めたりしてはいけません」と注意喚起がされています。

 

■ 正しい薬の保管方法とは?

食べ物の“消費期限”のように薬にも使用期限があるとのことでしたが、保存方法を間違えると期限内でも劣化してしまう恐れが。ネット上の主婦の声を見てみると薬の保管場所はまちまちのようで、「冷蔵庫に保管してたら友だちに笑われた」「基本机に置きっぱなしだな…」「お菓子の缶詰に入れて保存してる」といった声が上がっています。

いったいどのように保管するのが正解なのでしょうか。「中外製薬」の公式サイトには、「湿気・日光・高温な場所は避けましょう」と記載されています。薬は30℃以下の環境で保存するのが一般的ですが、だからといって“冷凍室”のような凍結してしまう場所に置くのはNG。また目薬やシロップの場合は“冷蔵庫”で保存するものもあるので、医師や薬剤師に相談してみましょう。

また、子どもの手の届かないところに置くのは大前提。同サイトによると「誤飲事故は、親が家事で忙しい午前8時〜10時、午後6時〜8時に多発している」そうなので、特に注意が必要です。またパッケージから取り出してバラバラに保存してしまうと、大人でも“誤飲”をしてしまう恐れがあるので、包装ごと保管しておくのが無難。

薬の中には扱い方を間違えると重大な副作用を及ぼすものもあるので、保管方法などがあやふやになってしまった場合はまず薬剤師や医師の方に相談するようにしましょう。(レタスクラブニュース)