タイガー・ウッズ【写真:Getty Images】

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復帰戦で“神アプローチ”炸裂…各国報道も過熱「熱いスタート」「強烈な印象」

 米男子ゴルフのヒーローワールドチャレンジは30日(日本時間12月1日)、9か月ぶりの復帰戦となった元世界ランク1位、タイガー・ウッズ(米国)は5バーディー、2ボギーの通算3アンダーで8位タイとなった。14番では復活の“神アプローチ”が炸裂し、PGAツアーが動画付きで紹介。ファンに「涙が出そうだ」と熱狂を呼んでいたが、米メディアも「良好な前兆をもって帰還」「はっきりとした前進」とレジェンドの帰還を大々的に特集し、称賛している。

 やっぱり、タイガーはタイガーだった。最大の見せ場は14番パー4。第2打、ウッズはアイアンを軽やかに振り抜くと、まっすぐにピン方向へ。そして、見事にグリーンを捉えた次の瞬間だった。ピン2メートル手前で跳ねたボールは2バウンド目で急激なスピンでピタッと止まった。ピンまで1メートル。一瞬にしてコースは熱狂に包まれ、悠々と2連続バーディーを奪った。

 PGAツアー公式ツイッターは、往年と変わらない“神アプローチ”を動画付きで紹介。映像を見ると、軸がぶれずに手術した腰痛の影響を感じさせず、復活を実感したファンも「史上最高が一歩を踏み出した」「最高にクール」「涙が出そうだ」と次々と感動と感激の声を上げていた。

 ただ、レジェンドの帰還はファンのみならず、本場米メディアも大反響を呼んでいる。

ウッズの存在の大きさを物語る反響「ウッズが良好な前兆をもって帰還した」

 米紙「USAトゥデー」は「ウッズがリズムを見出し、競争的なゴルフへの帰還でソリッドの69を叩き出す」、米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「ウッズがアンダーパーと良好な前兆をもって帰還した」、米専門サイト「ゴルフウィーク.com」は「ウッズがヒーローワールドチャレンジでの帰還ではっきりとした前進を見せる」と見出しを打って特集している。

 米国のみならず、英紙「デイリー・メール」は「タイガー・ウッズが手術からのカムバックで熱いスタートを切った」、英紙「デイリー・ミラー」は「タイガー・ウッズが復帰の舞台で強烈な印象を与える」と紹介し、ゴルフ界に君臨してきたウッズの影響の大きさを物語るように大々的に紹介している。

 ファンに熱狂を呼んだ“神アプローチ”を含め、5バーディーを奪ったウッズはこの日「69」で回り、通算3アンダー。1アンダーの松山英樹(レクサス)らを上回り、首位と3打差の8位タイにつけた。復活の第一歩を堂々と踏み出したウッズ。各国メディアも英雄の一挙手一投足に注目している。