中国メディア・今日頭条は10月29日、中国人が学ぶに値する日本の3つの特殊な文化を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は10月29日、中国人が学ぶに値する日本の3つの特殊な文化を紹介する記事を掲載した。

 最初に紹介したのは、日本人の羞恥心だ。しかも、特に青少年が抱く羞恥心について、「中国人が学ぶに値する」としている。その一例として「昼食時、1人で弁当を食べているのを他人に見られることを恐れ、トイレで弁当を食べる」という、いわゆる「便所飯」を挙げた。果たして「便所飯」が学ぶに値する行為なのかは分からないが、適度に恥を知ることは決して悪いことではない。

 2つ目に挙げた特殊な文化は、良く学ぶこと。明治維新に成功した日本と、欧米列強に蹂躙された清朝の明暗を分けたのは「学び」に対する重視ぶりであるとし、先進国となった今でも日本人の学びの精神は変わっていないと説明した。また、日本の紙幣に印刷されている肖像が天皇ではなく科学者や知識人であることも、学びに対する日本人の姿勢を示す一例だとしている。

 3つ目は、近ごろ中国のネット上で評判を落としている「匠の精神」だ。記事は、小さなことをコツコツと極致まで高める精神により、日本には武士道、茶道、華道などなど非常に多くの「道」が存在すると紹介。そして、「道」を極めた人たちの名声は自ずと高まるものの、本人は決して名声のために動いたりはしないのだと説明した。

 恥を知ることは節度や品性につながり、学びの姿勢には謙虚さが伴う。そして匠の精神は目先の利益や名声を追いかけない姿勢につながる。これらは確かに学ぶに値する点と言えそうだ。しかし今の時代、これらを改めて見つめなおすべきは、われわれ日本人のほうなのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)