「iPhone 8 Plusのバッテリーが、ディスプレイを持ち上げるほど膨張した」という事例が日本と台湾で発生しました。AppleはすでにiPhone 8シリーズに関するバッテリー問題について、調査を開始しています。

疑似iPhone 8 Plus充电中屏幕开裂 苹果称正在了解情况_凤凰科技

http://tech.ifeng.com/a/20170929/44703486_0.shtml

2017年9月23日にAppleのiPhone 8 Plusを購入した台湾人のWuさんは、iPhone 8 Plusのディスプレイが浮き始めたことに気付きました。



原因はリチウムイオンバッテリーパックが膨張して、ディスプレイを押し出したためと判明。9月26日の午後、iPhone 8 Plusを充電中に異変に気付いたWuさんは、すぐに充電をストップしたとのこと。



iPhone 8 Plusは70%まで充電された状態で、WuさんはApple純正品のACアダプターを使っていたと述べています。端末はすでにAppleが回収済みだとのこと。



Wuさんと時同じくして、日本でもiPhone 8 Plusのバッテリー膨張問題に直面した人がいます。まごころさんによると、開封した時点でiPhone 8 Plusはすでにバッテリーの膨張が始まっていたとのこと。





刻々と膨張の程度がひどくなるiPhone 8 Plus。





爆発の危険があることから、まごころさんは膨張iPhone 8 Plusを鍋の中に。





無事、交換してもらえることになりました。





AppleはiPhone 8 Plusのバッテリー膨張問題について調査を開始しています。スマートフォンのリチウムイオンバッテリーが損傷によって膨張し、発火・爆発する事故はiPhoneに限らずスマートフォン全般に発生しており、SamsungのGalaxy Note 7では機内の持ち込みが禁止されたり、満充電させない対策パッチが配布されたりした末に、リコール回収される事態にまで発展しました。

サムスンが130万台規模のGalaxy Note 7リコールを発表、判明済のトラブルはこれまでに92件 - GIGAZINE



iPhone 8 Plusのバッテリー膨張事故は、記事作成時点では日本・台湾の2件のみですが、スマートフォンの組み立て工程やバッテリーの製造工程などで問題がなかったか、Appleの発表を待つことになりそうです。