レッドソックス傘下所属のブライス・ブレンツ【写真:Getty Images】

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Rソックス傘下所属のブレンツ、今季3Aで31本塁打もメジャー40人枠に入れず

 今季の米マイナー3A「インターナショナル・リーグ」で本塁打王に輝いたレッドソックス傘下ポータケットのブライス・ブレンツ外野手が、日本球界に上陸する可能性が急浮上している。地元紙「ボストン・グローブ」が報じている。

 ブレンツは2010年にMLBドラフト1巡目追補で全体36位でレッドソックスから指名された28歳。14年にメジャーで9試合、16年にメジャーで25試合プレーし、打率.287、1本塁打、7打点という結果を残している。しかし、ジャッキー・ブラッドリーJr、ムーキー・ベッツ、アンドリュー・ベニンテンディら実力者揃いのレッドソックスの外野陣の中でメジャーに定着できず、今年は3Aポータケットで120試合出場。打率.271、31本塁打、85打点でリーグ本塁打王に輝く活躍だったが、「セプテンバー・コールアップ」で拡大されたロースター枠40人に入ることはできなかった。

「インターナショナル・リーグ最多31本塁打を放っているブレンツのような選手のほとんどは、9月にメジャーリーグのチームに昇格する。しかし、レッドソックスのファームシステムで8年間を過ごした右打ちの28歳のスラッガーであるブレンツにはお呼びがかからなかった」

「ア・リーグのホームラン数で最下位のチームがなぜインターナショナル・リーグのホームラン王を昇格させないのか、理解に苦しむ」

「すでに彼には日本からの興味が届いている」

 記事では、レッドソックスの強化責任者、デーブ・ドンブロウスキー氏の判断に疑問の声を呈している。一方、ブレンツは非情な運命を受け入れようとしているようで、同紙に対してこう語ったという。

「彼らが必要としている部分に自分はフィットしなかったということ。自分はできる限りのことをするしかできない。40人枠(ロースター)もその一部。言い表せないほど辛い決定だけれど、自分は前進することに決めたんだ。誰も否定できないほどの優れた成績を積み上げる必要があるんだ、とね」

 3Aオールスターのホームランダービーでも優勝したという長打力の持ち主が、今季限りでフリーエージェントとなることも記事では紹介。そして「ブレンツはメジャーの契約を手にすることを望むだろう。すでに彼には日本からの興味が届いている。そこではホームランヒッターは愛される」と報じている。

 レッドソックスのユニフォーム姿でメジャーで大ブレークする姿は見られないかもしれない。だが、反骨心に燃えるスラッガーは来季、NPBの主役になるのだろうか。(Full-Count編集部)