人気ミュージシャン・高橋優さんのような男性との出会いを求めて婚活を開始して、早3か月。数々の婚活イベントに参加してきました。その結果、ただ参加するだけでは発展しないことを痛感。

就活と同じで、業界分析、企業研究、自己分析、面接対策が必要不可欠。内定を得たいなら、ただ企業説明会に参加するだけでは意味がないのです!

これまでの失敗を踏まえて、今度はおとなの婚活パーティーOOTOCON(運営会社株式会社パートナーエージェント)主催の観劇コンに挑戦。この前編では、参加したことで気付いた婚活ノウハウを就活に例えてお伝えしたいと思います。

ぜひこれから婚活イベントに参加する女性は、参考にしてみてください。

参加費1万円以上の高級趣味コンに初参加

劇場まで足を運ぶほどではないものの、お笑いは大好き。プレスリリースによると、観劇コンは志村けんさんのコントライブを同じ趣味の男性と一緒に楽しむイベントの様子。昔テレビでやっていたバカ殿に何度も爆笑したので、その話ができるのはよさそう!

あのバカ殿が生で見られる!

正直、体を動かす婚活イベントは「自分には向いていない」と思っていたところ。観劇しながらの婚活なら室内だし、しかも共通の趣味があるなら会話も弾むはず!

ただ、志村けんさんクラスになると、やっぱり違いますね……。チケット代、なんと8500円。観劇コンはそれに婚活代2500円プラスの1万1000円という、かなり高額な婚活イベント。お金持ちではないので、さすがにそれを見てためらいました。

これまで参加したイベントは、ほとんど女性の参加費が3000円以下……。しかし今回は「インドアな男性が集まるはず」と思い、清水の舞台から飛び降りるつもりで参加予約しました。

過去の婚活イベントは、事前に調べておくこと、就活の業界分析と企業研究を怠ったことで失敗したようなもの。

そのため、これまでのイベントに参加された男性の反応を思い出しながら反省し、当日までにお笑い動画や有名なミュージカルの感想ブログなどをチェックし、「観劇の話になったらこういう話をしよう」というのをいくつか考えておきました。

このときの筆者は、これが後々自分の首を絞めることになるとは考えてもみなかったのです……。

観劇コンなのにまさかの芝居好き男性皆無

当日、明治座に着いたら、想像以上に豪華な劇場でビックリ。映画館みたいなイメージでいたため、圧倒されました。劇場内で食事もできるし、お土産も買えるようになっているのです。さすが、志村けん……!

明治座は人形町駅のすぐ近くにありました。

劇場内にある、控室みたいなところが今回のイベント会場。何人かすでに到着しており、自己紹介カードを作成中。筆者もできるだけ丁寧にカードを書いて、「芝居好きってどんな人なんだろう」と胸を弾ませていました。

観劇コンの参加者は、男性7人に女性9人。1対1でのトークタイムが始まっても、2人の女性は待機。開始直後から1人になる女性は、見ていて少し可哀相でした。

それからもちろん観劇の話をするものと思っていたら、相手の男性の趣味がなんと「ゴルフ」「競馬」「ボルダリング」「無趣味」「スマホ」「マラソン、ジョギング」「美術館巡り」と、芝居好きな人がそもそもいない!

完全に出鼻をくじかれました。スポーツもギャンブルもしないので、「ゴルフ、いいですよね〜」とか「ボルダリング、流行っていますよね〜」とかしか言えないのです!

一応、相手の男性全員に「観劇されるんですか?」と聞きましたが、大体「全くしません。志村けんだから来ました」との回答。まさかの芝居好き0人で、「え〜!?一体、何のためにあんなに調べてきたんだろう……」と思ってしまいました。

スポーツとギャンブルの話がわからない!

ちなみに筆者の趣味は、映画、音楽、読書、旅行。完全にインドア。相手の男性と、共通点がなさすぎました。スポーツって、普段実際にやっているか試合をちゃんと見ていないと語れないんですよね。

これが観劇コンのプロフィールカード。

事前に調べておけば何とかなりますが、ゴルフは過去に数回、ボルダリングは未経験、マラソン、ジョギングは社会人になってから一度もしたことがないのであまりに知識がなく、聞き役に徹することもできず……。

男性も見るからに「この人と話すことないな〜」といった態度。このとき、筆者も「芝居好きじゃないなんて、話題どうしよう」って顔をしていたんだと思います。観劇後だったらまだ志村けんの話もできたと思うのですが、観劇前なので自己紹介カード以上の話ができないんですよね。

大体うつむいて黙るか、「志村けん、楽しみですね〜」ぐらいの世間話で終了しました。正直、こんなにトークタイムを長く感じたのは初めてです……。

スポーツ好き男性以上に、ギャンブル好きな男性との会話は困りました。その方は目をキラキラしながら競馬への愛を語っていたものの、それ以外のことに興味がないといったご様子。仕事の話を聞いても年齢の話を聞いても全て競馬の話につなげられるので、アルカイックスマイルで相槌を打つことしかできず……。

趣味コンでうまくいく女性は会話力が高い

あまり興味を持てる男性がいなかったため、1人になったときに何気なく女性の参加者を観察していたら、隣に素晴らしい女性がいました。耳をすましていると、その女性はトーク力、質問力がめちゃくちゃ高いのです!自己紹介カードから次々と話をつなげていて、思わず感心してしまいました。

例えば、年齢を確認しただけで、「まだ30代前半?若いな〜!婚活する必要ないんじゃないですか〜?」。身長欄を見ただけで、「180センチ?すっごい高い〜!スラっとしていて、かっこいいですよね〜」。職業欄を見ただけで、「商社?素敵〜!イメージがいいですよね〜。お仕事、大変じゃないですか〜?」など。

慣れているのか、元々の性格なのか、相手を立てつつ、その場を盛り上げようとしていたのです。だから、男性も気分がよくなるんですよね。「そうなんです。それであなたは?」と、キャッチボールしやすい雰囲気でした。私にないものを持っていて、羨ましかったです。こういう女性なら、きっと誰とでもうまくいくはず。

婚活イベントで成就したいなら、多分2種類のスキルがいるんですね。それは、好きになれる人を見つけるスキルと、気になった人に自分を好きになってもらうスキル。

就活でも、自分が入りたいと思える企業を見つけないといけないですよね。でも、ただそれだけで入れるわけじゃない。企業側に「採用したい」と思わせないといけない。大手になればなるほど入社希望者は多いので、至難の業。相手に自分の魅力をアピールして、採用メリットを示さないとダメ。

婚活は、参加者の中から選り好みしすぎずによさそうな人を見つけること。そして、その人と仲良くなるために相手の好みに合わせること。この2つがしっかりできる人じゃないと絶対にうまくいかないと思いました。

まとめ

正直、「婚活イベントに参加すれば何とかなるだろう」という考えは甘いんですよね。筆者のように、痛い目に遭います。選ぶのは何となく女性側のような気がしますが、男性も女性を選ぶために来ているのです。就活の面接官と一緒。だから、まずは内定を出す価値のある人間にならないといけない。

結局、人間関係は合わせ鏡。相手の条件だけで「この人に興味ない〜」と判断してしまうことは、同じことを相手にされてしまうということ。

魅力的な女性は、前向きで努力家な雰囲気。内面が輝いていて、どんな相手でも態度を変えず、いいところを見つけようとする。選ばれるのは、コミュケーション能力の高い女性なんですよね。

これらはあくまで筆者の数少ない経験から気付いたことです。もっと婚活のことを知るために、観劇コンが終わってから主催者に連絡してみました。その詳細を、後編でお伝えします。

【取材協力】※おとなの婚活パーティーOOTOCON(運営会社株式会社パートナーエージェント)
https://www.otocon.jp/