韓国代表としては1997年のデビューから2010年まで長年に渡り活躍し、チームを支えてきたアン・ジョンファン。それだけに母国への思いは人一倍だ。 (C) SOCCER DIGEST

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 現地時間8月31日、各地でロシア・ワールドカップ出場を懸けた熾烈な戦いが繰り広げられる。日本がオーストラリアとの決戦を迎えるなかで、隣国では韓国がホームでイランとの大一番を戦う。
 
 現在、アジア最終予選グループAは、自動出場権を巡る争いが過酷さを極めている。首位イランは残り2試合を残して勝点20を積み上げて、すでに2位以内が確定。早々に本大会出場を決めた一方で、2位韓国と3位ウズベキスタンの勝点差はわずかに「1」と詰まっている。
 
 仮に31日の試合を韓国が引き分け以下の結果で終わった場合、9月5日のウズベキスタンとの直接対決に本大会出場を懸けることとなる。
 
 さらに4位のシリア(勝点9)にも2位浮上の可能性がある。韓国が2連敗を喫し、ウズベキスタンも2試合で1勝以下に終わり、シリアが2連勝を飾れば、逆転でワールドカップ行きの切符を手にする。
 
 そんななか、残り1枠を懸けてイランと対戦する韓国だが、その中東の雄が不得意なのだ。ここ5試合の戦績は1勝1分け3敗で負け越しており、今予選でも10月の直接対決を落としている。
 
 いわば天敵と対戦する韓国代表チームに対して、日本とも馴染み深い元代表戦士がエールを贈る。アジア・サッカー連盟(AFC)公式HPのインタビューに応じたのは、かつて清水エスパルスや横浜F・マリノスなどでプレーし、2002年の日韓W杯で同代表の英雄となったFWアン・ジョンファンだ。
 
 インタビュー内でイランに対する“負のジンクス”を「忘れるべきだ」と指摘。「本当に厳しい戦いになる」としたうえで、現代表にプレッシャー下で戦い抜く術を伝授した。

「我々は勝たなければいけない。だから余計なプレッシャーが掛かっているんだ。今の韓国代表はコーナーに追い込まれているよね。とにかくリラックスしなきゃ。ジンクスなんて考えるべきじゃないし、そんなものは容易く打破できるはずだ」
 
 また、当日の試合展開について、「イランは失なうものがないからプレッシャーを掛けてはこないだろう。だから韓国は自分たちのサッカーをすべきだ」と断言。一方で、「韓国は大したチームじゃない」とも語る。
 
「イラン戦は本当に厳しい戦いになるだろう。我々は勝たなくてはいけないからね。いくつかの問題に悩まされている今の韓国代表は大したチームじゃない。ただ、同時に変わりつつもある。必ず課題を克服できるはずだ」
 
 質問者に「今回のチームは本大会でどこまで行けるか?」と問われ、「そんなことを考えるのは本大会出場が決まってからだ」と制したアン・ジョンファン。2002年に母国を史上初の世界4位に導いたレジェンドの叱咤激励は、はたして現代表戦士たちの耳に届くのだろうか。

 運命のイランとの決戦は、日本時間8月31日の21時キックオフだ。