ゲーム製作大手タイトー<9646>は22日、同業のスクウェア・エニックス<href="http//finance.livedoor.com/quote/format?c=9684">9684>による公開買付けに賛同すると表明した。タイトーは傘下に入ることについて、「同じゲーム・アミューズメント事業の領域にありながら、主力事業や、ゲームソフトのジャンルでは重複が少なく、相互補完関係にあり、シナジー効果を最大限発揮できる」としている。

  買付価格は、8月19日までの過去6カ月間の東証での同社株価終値の平均に約20%のプレミアムを加えた、1株当たり18万1100円。期間は8月23日から9月21日までで、買付予定株式数は発行済株式総数の67%にあたる24万7900株。応募株数の合計が買付予定数に満たないときは応募株券の全部の買付けを行わず、買付予定数以上の場合は、応募株券の全部の買付けを行う。スク・エニは買付け等に要する資金として、451億6000万円を予定。

  公開買付けの実施で、タイトーの全発行済株式をスク・エニが取得できなかった場合でも、スク・エニとの間で産業活力再生特別措置法に基づく金銭交付による株式交換の手段を通じて、完全子会社化を目指す。さらに、何らかの理由で株式交換が不可能となった場合でも、スク・エニの完全子会社となるべく検討するとしている。

  一方、京セラ<6971>はスク・エニのTOBに応じ、持分法適用関連会社のタイトー株式13万3260株(発行済み株式の約36%)を約240億円で売却すると発表している。

  タイトーの株価は、前週末比3000円(1.89%)高の16万1000円で、スクエニの株
価は、同15円(0.49%)安の295円で引けた。 【了】