ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

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NY紙が田中将大の復帰を待望

 ニューヨークメディアがヤンキース田中将大投手の復帰を待望している。地元紙「ニューヨーク・ポスト」電子版が「ヤンキースの騎兵が復帰へ、増援部隊を格付け」との見出しで特集記事を掲載し、復帰間近の選手で最も重要な存在として日本人右腕を挙げた。

 現在右肩の張りで故障者リスト(DL)入りしている田中は18日(日本時間19日)にブルペンで投球練習を行うなど復帰に向けて着実に前進。順調ならば22日(日本時間23日)から始まるタイガース3連戦で復帰する見通しとなっている。

 最後の登板となった9日(同10日)のブルージェイズ戦こそ4回で降板となったが、6月下旬以降は安定した投球を見せ始めており、米スポーツサイト「ファンラグ・スポーツ」も「ヤンキースには田中が必要」と力説する記事を掲載していた。

 ヤンキースは現在、ア・リーグ東地区で首位レッドソックスとゲーム差5の2位ながらワイルドカード争いではトップにつけており、プレーオフ進出に向けてひた走っている。そんな中、「ニューヨーク・ポスト」紙は復帰を目指す選手の中でヤンキースにとって重要となる選手を格付けし、1位に田中の名前を挙げている。

球宴以降の5登板で1勝2敗、防御率3.13

 同紙は寸評で「ヤンキースのブルペンは層が厚く、優秀である。しかし、彼らの強みを失わないためには、1週間に2〜3回は先発が長い回を投げる必要がある。今年はタナカの自身最悪のヤンキースシーズンだ。しかし、彼はいまだに打線を3〜4順できるだけの球種を持っている。そしてDL入りする前の過去5先発、防御率は3.13を記録していた」と評し、今回の短い休養が「価値あるリフレッシュとなるだろう」と予想。今後のカギとして被本塁打を防げるか否かを挙げている。

 また同紙は2位にグレッグ・バード、3位にCC・サバシア、4位にスターリン・カストロ、5位にマット・ホリデイ、6位にクリント・フレイジャーの名前を挙げている。

 ここまでは23登板で8勝10敗、防御率4.92と不本意な成績となっているが、球宴以降は5登板で1勝2敗、防御率3.13と成績を向上させている田中。終盤戦でヤンキースを飛躍へと導く投球ができるか。復帰後の成績次第では再びその評価は高まるに違いない。(Full-Count編集部)