『RockCorps supported by JT 2017』に出演するフィフス・ハーモニー

 米女性ボーカルグループのフィフス・ハーモニー(Fifth Harmony)が9月2日に、千葉・幕張メッセで開催される、ボランティア活動と音楽フェスを融合させたイベント『RockCorps supported by JT 2017』のセレブレーション(ライブイベント)に出演する。ルックス、ダンスパフォーマンス、歌唱力とエンターテイメントの魅力全てを兼ね備えたスーパーガールズ・グループを生で観れる希少な機会となるのではないだろうか。今回はその彼女たちの魅力と、『RockCorps』の意義について再考したい。

昨年はカーリー・レイ・ジェプセンが出演

 『RockCorps』は、2003年から始まった米国発の音楽イベント。「4時間のボランティア活動をおこなうと、アーティストライブのチケットがもらえる」という仕組みで人々の社会貢献活動への参加を推進してきた。これまで世界10カ国、約17万人以上が参加。プロジェクトの締めくくりとなる“セレブレーション”には、レディー・ガガやリアーナ、マルーン5、NE-YOなどの世界的人気アーティストが参加してきた。

 日本でも2014年に『RockCorps supported by JT』として開催。以来、毎年福島県で開催され、コブクロや中島美嘉、アジアン・カンフー・ジェネレーションなど日本の人気ミュージシャンたちがセレブレーションに出演してきた。

 昨年は海外アーティスト枠として、カナダ出身の歌手カーリー・レイ・ジェプセンが出演。福島の地でボランティア活動にも参加し、ファンと交流。セレブレーションでもトリを務め、会場の一体感を高めてボランティア参加者とともにイベントを華々しく締めくくった。

たかみなも期待する実力派

 そして、今年はその海外アーテイスト枠にフィフス・ハーモニーが出演する。2012年7月に英オーディション番組『Xファクター』の米国版シーズン2でその才能を見出された、アリー・ブルック、ノーマニ・コーディ、ローレン・ハウレギ、ダイナ・ジェーンの4人組。2015年2月に、デビュー・スタジオアルバム『リフレクション』をリリース。Billboard 200で初登場5位を獲得し、鮮烈なデビューを果たした。

 現在までに9枚のシングル、2枚のフルアルバムをリリースしていて2016年にリリースしたシングル「ワーク・フロム・ホーム feat.タイ・ダラー・サイン」はUSラジオ・チャートで1位(2016年5月21日付)を獲得。ガールズ・グループとしては2001年のデスティニーズ・チャイルドの「サヴァイヴァー」以来15年ぶりとなる記録を達成した。また同曲は全米ほか、7カ国でTOP10入りを果たし、今や世界的アーティストとなっている。

 さらに2015年のテイラー・スウィフトの大規模なワールドツアー『The 1989 World Tour』にもゲスト出演。昨年7月には初来日し、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』に出演するなど、日本でもブレイクした。

 今年4月に都内でおこなわれた『RockCorps 2017』の開催記者発表会で、4人はビデオメッセージで「皆さんとセレブレーションで会えるのを楽しみにしています」とコメントし、セレブレーションへの意気込みを見せた。発表会に参加した、公式アンバサダーの高橋みなみは「なかなか海外のアーティストと接する機会は無いので楽しみです。元気のいい、ハツラツとしたステージを観せてくれると思います」と期待を寄せている。

 セクシーなダンスパフォーマンスと確かな歌唱力によるハーモニーが魅力である彼女たちのステージは、大きな期待を寄せるに十二分なものとなるだろう。日本で観るには希少なこの機会を、4時間のボランティア活動で得ることができるということは、まさに“プライスレス”な体験となるのではないだろうか。

【文=松尾模糊】