ベロッティ(左)、オーバメヤン(中央)、モラタ(右)はいずれも今夏の市場で他のメガクラブが争奪戦を繰り広げている人気銘柄だ。はたしてミランは一人でも獲得できるのか? (C) Getty Images

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 ここまで10人の新戦力獲得に2億ユーロ(約256億円)近い超大型投資をしているミランだが、まだビッグネーム獲得に動いているようだ。
 
 補強ポジションはCFだ。すでにポルトから若手逸材のアンドレ・シウバを獲得済みだが、ジャンルカ・ラパドゥーラのジェノア移籍が内定し、昨シーズンに期待を裏切りヴィンチェンツォ・モンテッラ監督との折り合いが悪いカルロス・バッカも放出が既定路線。さらなるテコ入れを画策する。
 
 最近はニコラ・カリニッチの獲得に動き、本人とは合意したものの、フィオレンティーナとの交渉が難航中。再びアンドレア・ベロッティ(トリノ)、ピエール=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)、アルバロ・モラタ(レアル・マドリー)など大物の引き抜きが取沙汰される中、マルコ・ファッソーネCEOが興味深いコメントを残している。現地時間7月16日、『スカイ・スポーツ』の著名な移籍専門記者、ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が報じている。
 
 ファッソーネCEOは新ストライカー獲得について問われると、こう語ったという。
 
「あらゆる選択肢を考慮しているし、何か素晴らしいことをやってのけたいと思っている。ベロッティ、モラタ、オーバメヤンのうち、誰か一人を獲得できれば素晴らしいね。しかし、まだメディアに出ていない名前も(選択肢に)あるんだ。とにかく、確実に私たちはそのポジションでなにかをしたいと考えている」
 
 ミランの本命はおそらくベロッティ。余剰人員となっているFWエムバイ・ニアング(ワトフォードから一時的に復帰中)やDFガブリエル・パレッタを交渉に組み込む形で、値下げを狙う。ただ、トリノは現金だけの取引を望んでいるという。
 
 モラタは5月に個人合意が伝えられたものの、マドリーの要求額の高さに二の足を踏んだと伝えられたが、まだ諦めていないようだ。
 
 かつて1年だけミランに所属したオーバメヤンは、代理人を務める父親との接触が最近になって報じられていた。
 
 いずれにしても、3人とも獲得には移籍金で7000〜8000万ユーロ(約90〜102億円)、年俸もかなりの高額が必要。現在はいずれもマンチェスター・Uにロメル・ルカクを強奪されたチェルシーの獲得候補にも挙がっている。
 
 ちなみにイタリア・メディア『メディアセット』が3600人超のファンに行なったアンケートによれば、上記の3人のうち67%がベロッティ、18%がオーバメヤン、15%がモラタの獲得を望んでいるという。
 
 はたして、ミランの新エースは?
 
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