歌手・俳優の赤西仁が、中華圏で活躍の場を広げている。現在、2018年公開予定のドラマ「大溌猴」への撮影に挑んでいる赤西に、中国メディア新浪娯楽がインタビューを行い、その様子を報じる動画が中国のファンの間で話題となっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 歌手・俳優の赤西仁が、中華圏で活躍の場を広げている。現在、2018年公開予定のドラマ「大溌猴」への撮影に挑んでいる赤西に、中国メディア新浪娯楽がインタビューを行い、その様子を報じる動画が中国のファンの間で話題となっている。
 
・出演ドラマは西遊記がモチーフ
 
 今回出演するドラマ「大溌猴」は、西遊記をモチーフにしたネット小説が原作。赤西は天界の神、武神である「楊戩」という重要な役どころを演じる。
 
・『小鮮肉』って呼ばれても構わない
 
 インタビューは、自身の性格や中国に対する印象、共演者とのエピソード、撮影時の苦労話などを中心に、通訳を通して行われた。その中で、『小鮮肉』という言葉についてどう思うか、自分について「イケメンアイドル」という印象が残っていても気にしないかという質問に対し、「そう呼ばれても構わない、嬉しい。」と答えるやりとりがあり、これが中国メディアで報じられた記事のタイトルにもなっているのだが、この『小鮮肉』という単語は、2014年頃にネット用語から広まった新しい言葉だ。
 
・本当に『小鮮肉』でいいのか?
 
 『小鮮肉』の意味を、中国版ウィキペディア百度百科で調べると、「格好良く、可愛くて、筋肉質な男の子」を指すとあり、対象年齢は18歳〜30歳とある。赤西は「構わない」と答えているが、果たしてそれでいいのだろうか。
 
 中国語において、対象の名称の頭に「小」という字をつける呼びかけは、「小さい、若い」という意味合いもあるが、基本的に相手が年下である場合や、立場として下に見る場合が多く、決して敬称ではない。赤西は1984年生まれの32歳。日本での芸歴は、ジャニーズ事務所に所属した1998年から数えると20年近くにもなるベテランだ。またプライベートでは、中国のファンにも「赤西papa」と呼ばれて親しまれているように、2012年に結婚し、2児の父でもある。
 
 インタビュー全体としては、英語を身に着けグローバルに活躍する彼への期待が存分に感じられる友好的なものであったが、やはり「中国ではまだまだ新人」ということの表れでもあるのだろうか、これまでの活躍、実績を考えると、『小鮮肉』という言葉にはいささか物足りなさを感じてしまう。このドラマへの出演を機に、『大明星』へのステップを駆け上がり、中国のファンを益々魅了してくれることを期待したい。(イメージ写真提供:123RF)