大型セダンだがクーペのような流麗さが際立つ

  レクサスブランドを牽引するフラッグシップ・モデルの新型LS500シリーズが、ついに日本デビューした。会場になった東京・国際フォーラムは、期待度の大きさがわかるほど多くの報道関係者であふれた。発表は、自動安全につながる予防安全技術を強く訴えた。新型レクサスLSの販売は秋に予定されている。

  世界ブランドであるレクサスLSは、すでに年初1月のデトロイト・モーターショーで初披露されて話題を呼んだ。続いて3月のジュネーブ・モーターショーで新開発のハイブリッド・システム「ツインステージ・ハイブリッド」搭載のLS500hを追加発表している。

  11年ぶりのフルモデルチェンジとなったLSは、まずスタイリッシュなデザインに驚く。6ライトキャビンデザインを採用した雄姿は、セダンとは思えないほどスタイリッシュでパッと見には美しいクーペに見える。ライバルの欧州プレミアムセダンと比べても堂々としているし見劣りしない美しさだ。

  パワーユニットは2種類。ガソリンエンジンモデルはこれまでの5リッターV8エンジンを卒業して、新開発の3.5リッターV6ツインターボ・エンジンを搭載、ダウンサイジングしたわけだが、そのシルキーでパワフルな特性はすばらしいという。ミッションは10速のAT、ダイレクトシフトと呼ばれる。

  ジュネーブショーでお披露目されたハイブリッドモデルは、マルチステージ・ハイブリッドのLS500hだ。すでに最新のハイエンド・クーペLC500hでその実力は「すばらしい」と評価されているが、エンジンとモーターの出力制御技術のたまもので、見事な走りを展開する。

  発表会でトヨタ先進技術開発カンパニーの伊勢さんは「世界で一番安全なクルマを目指した」と断言した。

 そしてスポーツグレードのFスポーツはLS500、LS500hの両者にラインアップされた。

  ジュネーブショーでは、チーフエンジニアとデザイナーに一足早くインタビューしているので、その記事をお届けする。

フラッグシップセダンとは思えないほどスポーティなデザインにした

 -LS500hはLC500hと、同じシステムですか?

 旭利夫さん(以下、旭) 車重の関係でデフは変えていますが、ハードは同じです。ブランドがよりエモーショナルに、エキサイティングに、という方向に向かおうとしているなかで、LSもそのようにしたい。
ただLCがスポーツクーペであるのに対しLSはフラッグシップセダンですから、エレガンスさ、優雅さも大事。ですからマルチステージハイブリッドの味付けも、LCはよりスポーティに、変速時間も素早く。一方、LSはより滑らかに繋いでいく、というようにソフトで味付けを変えています。
エンジンはダウンサイジングしていますが、0-100/h加速も燃費もよくなりましたし、またFRを用意することで幅広いニーズにも応えられます。

 -デザインではインテリアに驚きました。木目やカーボンは、あえて使わないんですね。

 須賀厚一さん(以下、須賀) 日本のプレミアムブランドということで、日本ならではの技術や製法でレクサスのオリジナリティをアピールするのが狙いです。

 -ドイツ勢との差別化はどのように考えていますか?

 須賀 プレミアムブランドの本場である欧州のメルセデス・ベンツ、BMW、アウディは強豪です。そこと同じ事をやっていては勝てません。今回のLSは「フラッグシップでこんなにやっちゃっていいの?」と言われるくらいスポーティですが、オーソドックスな3ボックスでは結局、ライバルの後追いになってしまう。そこでカッコよさを突き詰めながら、フラッグシップとしてのオーラをどうやって出していくか、といった狙いでまとめたのが今回のデザインです。

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