長友評を口にしたスパレッティ(左)。人間性は評価したものの、クラブに残すかについてはシビアに見ているようだ。 (C) Getty Images

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 現地時間6月14日、インテル新監督となったルチアーノ・スパレッティが、就任会見に臨んだ。日本代表DFの長友佑都は、新指揮官からどう見られているのだろうか。
 
 2016-17シーズンが長友にとって難しい1年だったのはもはや周知の事実だ。開幕前の監督交代で混迷したチーム同様に不振に喘ぎ、ステーファノ・ピオーリ元監督が11月に就任してからはベンチ降格を余儀なくされた。
 
 ライバルのクリスティアン・アンサルディの負傷もあり、終盤戦こそチャンスを得た長友だったが、ナポリ戦(セリエA34節)で決勝点につながる致命的なミスを犯して酷評されると、その後もツイッターが炎上するなど批判の的となった。
 
 日本代表SBは一部のインテル・サポーターから厳しい言葉を浴びせられ、イタリア版『スカイ・スポーツ』には16-17シーズンのセリエAワーストイレブンに選出されてもいる。
 
 ローマを2位に導いたスパレッティを招聘したインテルは、復活が求められる来シーズンを前に、抜本的なチーム改革の必要性が叫ばれている。とくにテコ入れが必須とされているのが守備陣だ。長友の名前も放出候補リストに載っているという。
 
 では、スパレッティは実際に長友のことをどう評価しているのだろうか。インテル専門サイト『fcinternews.it』は、指揮官が「真面目な男」、「素晴らしい人間」と賛辞を寄せたと伝えた。
 
「これまで言われてきたような高いクオリティーを持ち、ハードルを乗り越えてすべてを尽くしている。すべての選手と同じように何度かミスを犯したが、そのプロ意識には誰も文句を言えないはずだ」
 
 称賛した一方でスパレッティは、「彼のポジションには複数の選手がおり、しっかり分析する必要がある」と、首脳陣と評価するとつけ加え、放出の可能性を否定しなかった。
 
 長友は2011年1月の加入以降、9人の監督も下でプレー。そのなかで最終的にはほぼ常に信頼を勝ち取ってきたと言っても過言ではない。しかし、チームに残れなければ、それらも無意味になってしまうだろう。
 
 イタリアで8年目の夏、背番号55は愛するインテルに留まることができるのか――。それとも、30歳を迎え結婚もした長友は、新たなキャリアを選ぶのだろうか。

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