坂本龍一

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19日放送の「クローズアップ現代+」(NHK総合)で、坂本龍一が現代日本に対する「忸怩たる思い」を吐露した。

番組では、「坂本龍一 分断された世界で」という企画に、8年ぶりのアルバム「async」(同期しない)を発表した坂本にインタビューした模様を放送した。アルバムには「一つのテンポにみなが合わせるのでなく、それぞれの音/パートが固有のテンポをもつ音楽を作ること」という言葉が添えられているとのことだ。

そんな坂本がニューアルバム制作中、アメリカの大統領選挙が行われ、ドナルド・トランプ大統領が誕生した。坂本氏は「アメリカ全体が変わってしまったかのような印象」を受け、落ち込んだという。そしてトランプ大統領誕生に「不寛容という空気が広がっている」と感じたのだとか。

ところがトランプ大統領が誕生した後も「きちんと反対意見を述べる有名人から普通の人まで、まだ半分近くいる」ということに、アメリカの「健康なところ」を見たという。そして「翻って我が国を見ると、いかがなものか」と「忸怩(じくじ)たる思い」を抱いたということだった。

ここでインタビュアーの武田真一アナが、現代の日本の音楽シーンでは政治的な問題をもちこむことが「冷ややかに観られる空気」があるのではないか、と問うた。

坂本は、少なくとも海外にそうした空気はないと前置きした上で、「3.11」以降、日本にも声をあげようとする雰囲気があったものの、ときが経つにつれて「異なる声」を上げづらい雰囲気が増しているとの印象を述べた。その上で「言いたいことが言えない社会は良くないと思う」といい、「人それぞれの価値観があっていい」「みんな同じである必要はない」と主張していた。

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