高嶺の花と思っていた相手とめでたくお付き合いを始めた、という人が聞いたら、すっかり意気消沈してしまいそうな研究結果が発表されました。どうやら、まるで夢のように魅力的な人というのは、長く恋人関係を続けていくのが苦手なようです。

この研究はChristine Ma-Kellams氏が主導したもので、学術誌『Personal Relationships』に論文が掲載されました。内容は、4つのより小規模な研究結果をまとめたもので、目的ははるか昔からある問題に答えを出すことでした。その問題とは「魅力的な人は恋愛関係を長く続けるのが得意なのか苦手なのか?」というもの。最初の2つの研究では、その人の魅力度と、恋愛関係の持続時間には関連があるという結果が出ました。全体的に見て、魅力的な人は恋愛関係が長続きせず、離婚回数も多くなる傾向があるというのが、Ma-Kellams氏ら研究チームの出した結論です。

3つ目の研究では、さらにこの関連性について掘り下げ、魅力的な人はたとえ付き合っている相手がいても、誰かほかに魅力的な人がいないかと常に探し、次の手を考えているところがあると結論づけています。さらにこの研究結果からは、魅力的な人の場合は、ステディな相手がいる人のほうが、同じ条件でシングルの人と比べても、ほかの魅力的な人に興味を示す可能性が高いことが判明しました。これまでの研究では、すでに決まった相手がいる人は、交際期間が長くなるほどに「目移り」することも少なくなるとの結果が出ていましたが、どうやら魅力的なルックスの持ち主にはこの原則は当てはまらないようです。

最後に、Ma-Kellams氏による4つ目の研究では、自分が「より魅力的だ」とのイメージを持たされた人は、「醜い」と思わされた人と比べて、見た目の良い人をより一層魅力的だと評価することがわかりました。さらに、今の恋人との関係に不満があると述べている人の場合は、この傾向がより一層深まることも判明したのです。

Ma-Kellams氏率いる研究チームは、見た目の良い人が破局や離婚に至りやすい理由として、こうした人は健全な関係を維持していくためのさまざまな努力を怠りがちである点を挙げています。魅力的な人は交際相手の候補に事欠かず、いわば「隣の芝生は青い」状態にあるため、その時自分の手元にある「芝」にわざわざ水をやる気にはなれない、というわけです。


Patrick Allan(原文/訳:長谷 睦/ガリレオ)