ベネディクト・カンバーバッチ

写真拡大

英BBCで先月シーズン4が放送された『SHERLOCK/シャーロック』。新シーズン製作はまだ決定していない状態だが、シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチが、早くも新たなBBC製作のテレビ映画に出演することが決まったと、米Varietyら複数メディアが報じている。

ベネディクト自身のプロダクション会社SunnyMarch TVと、Masterpiece、BBC One、そしてPinewood Televisionとの共同製作によるこの作品は、1987年にイギリスの小説家、イアン・マキューアンが発表した『時間のなかの子供』を原作としている。

ベネディクトも製作に携わり、ジュリアン・ファリノ(『アントラージュ★オレたちのハリウッド』『Ballers/ボウラーズ』)がメガホンを取る。児童文学作家のスティーブンは、妻のジュリーと一人娘のケイトとともに幸せに暮らしていたが、ある日ケイトと買い物に行ったほんの数秒の間に、最愛の娘が消えてしまう。その事件をきっかけに、徐々に崩れていく夫婦関係、周りの人々との関係を繊細に、そして詳細に描いている同作。その主人公スティーブンを、ベネディクトが演じる。「すごく昔に『時間のなかの子供』は読んでいたんだ。とても印象に残っている。深刻で、美しく、そしてとても感動的だったんだ。誰かを失った時の感情をこんなにも素直に書けるのは、イアン・マキューアンしかいないよ」と語るベネディクト。

彼は以前にも、マキューアン原作の映画『つぐない』(2007年)に出演したことがある。「私の小説が、こんなにもレベルの高い製作チームによって映像化されることを本当に嬉しく思っています。以前私の原作映画『つぐない』で、非常に重要な役どころを素晴らしく演じてくれたベネディクトに大変好意を持っていました。今回再び『時間のなかの子供』で、経験豊富で、繊細な演技ができる素晴らしい俳優である彼に、主役を演じてもらえることを非常に光栄に思っています。」とマキューアンは述べている。(海外ドラマNAVI)