28日深夜放送、テレビ東京「あの天才のその後・・・今を追跡してみました」では、元プロサッカー選手で現役時代はガンバ大阪の主力選手だった磯貝洋光氏の現在を伝えた。

元日本代表の本田泰人氏は「ボール持ったら誰にも取られなかったですし。あまりにもスケールが大きくてうまくて化け物でした」といい、福田正博氏は「相手が予想できないような独創性、発想力、クリエイティブさ。全てを兼ね備えていた選手。天才です」と絶賛するほどの選手だった磯貝氏は、29歳で現役を引退し、その僅か3年後にプロゴルファーとなった。

だが、現在47歳となった磯貝氏は、激太りし体重は110キロ程度。友人宅の一部屋を間借りした生活で部屋の中は散らかし放題。冷蔵庫には賞味期限が切れた弁当が入ったままになっていた。

8000万とも言われた年俸を捨てプロゴルファーとなった磯貝氏だが、その理由を訊かれると「打ちっ放しにいって、俺みたいなカラダの人とか、(髪が)薄めの人が楽しそうに女の子と打ちっ放しをしてた。俺もあんなお姉ちゃんにモテるんじゃないか。それからやりたいってずっと思ってた」とおどけてみせつつも、「給料を貰ってやるプロとして、それに応えれなくなったのが一番大きい」と天才が故の本音も――。

また、「どっちみち辞めて何かやらないといけないんだったら向かうほうの体力とか情熱があるうちにやったほうがいい。思ったら動く」などと持論を展開した同氏だが、プロゴルファーとしての賞金や収入は「ほとんどない。記憶にない」という状態で、サッカー時代の貯金を切り崩して生活費に充てていたという。

そんな磯貝氏は、スポーツ医学のアドバイザーをしながらも、高校時代の同級生が棟梁を務める建築現場で「大工の手伝い」をしている。日給6000円という生活だが、「今はいくら儲かるとかっていうのでは動いてない。何かしたいと思うなら迷うんじゃなくて新しいほうにいく」とキッパリ。

自身の変化についても「ガラッと変わっていると思ってるのはそちらさんだけであって、俺なんか着てる服にしても何にしても俺は変わってない。浮き沈みしているのは周り。俺は全くそうは感じてない。毎朝太陽が昇って沈むだけ。そこで何しようが関係ない。ただ好きなことだけやって笑って生きていたい」と語った。