モウリーニョ監督が獲得した最悪のイレブン
『Telegraph』は「ジョゼ・モウリーニョが獲得した選手の中での最悪のイレブン」という記事を掲載した。
FCポルトでチャンピオンズリーグを勝ち取り、その後チェルシー、インテル、レアル・マドリーを率いてきたモウリーニョ監督。
そのキャリアの中で最も失敗に終わった選手との契約とは?『Telegraph』は英国のメディアなので、どうやらチェルシー以外はそれほど興味がないらしい・・・
GK:イラーリオ(2006〜2014:チェルシー)
Mourinho de 2006, parece o Lisca @esportche @O_Bairrista Hilário foi contratado pelo Chelsea em 2006, por Mourinho. pic.twitter.com/vqGokZzEYM”
- P E T E R S O N (@RepPeterson) 2014年8月7日
ポルトでモウリーニョに指導を受けていたことから、2006年にナシオナウから獲得されたポルトガル人GK。
決して恥ずべきプレーをしたわけではない。しかし、名だたるトップレベルのキーパーと互角に戦えるまでにはいかなかった。
右SB:ハリド・ブーラルーズ(2006〜2008:チェルシー)
The #ChelseaQuiz answer is Khalid Boulahrouz. Well done to all who got it correct. #CFC #Chelsea pic.twitter.com/kV2KX5NNkv
- Chad (@ChelseaChadder) 2016年6月24日
このハードでユーティリティなオランダ人ディフェンダーは、2006年にハンブルガーSVからスタンフォード・ブリッジへとやってきた。
残念ながら、セビージャに貸し出されるまでの一年間は彼にとってミスばかりの一年となった。アーセナルとの重要な試合ではレッドカードで退場。
CB:タル・ベン・ハイム(2007〜2008:チェルシー)
イスラエルの新鋭センターバックは、ボルトン・ワンダラーズで大きな活躍を見せた後、2007年にフリーでチェルシーへとやってきた。
それはモウリーニョのキャリアの中でも最悪に近い契約になった。彼は4番手のストッパーとなり、モウリーニョの後任となったアブラム・グラントとも衝突。1年でマンチェスター・シティへ去った。
CB:パピ・ジロボジ(2015〜2016:チェルシー)
ナントで活躍した左利きの怪物DF。ストーンズ獲得に失敗したことから土壇場で獲得にこぎつけるも、モウリーニョは「知らない選手」と言い放った。
結局リーグカップ1試合に出場したのみで、後にドイツへ貸し出される。今季はサンダーランドへと移籍した。ただ、結局移籍金の面では400万ポンド(およそ5.2億円)で買って800万ポンド(およそ10.3億円)で売れている。
左SB:アシエル・デル・オルノ(2005〜2006:チェルシー)
アスレティック・ビルバオで活躍していた左サイドバックは、800万ポンド(およそ10.3億円)でチェルシーへとやってきた。1シーズンを戦ったが、ほとんど印象は残せずに終わった。
最も記憶に残ったのは、スタンフォード・ブリッジでリオネル・メッシを相手にしてレッドカードを受けたことだ。
右MF:ショーン・ライト=フィリップス(2005〜2008:チェルシー)
2005年の夏に2100万ポンド(およそ27.1億円)という当時記録的な額でマンチェスター・シティからやってきたわけだが、モウリーニョ監督の下ではレギュラーを掴むまでには至らず。
シティで見せていたほどの爆発的なパフォーマンスは発揮できず、3年を過ごした後、半分以下の移籍金で古巣へと復帰することになった。
CM:スティーヴ・シドウェル(2007〜2008:チェルシー)
レディングでの活躍からモウリーニョの関心を受けたシドウェル。中盤で攻守に貢献しながらゴールも奪えるプレーで、まさにランパードやバラックのような役割を果たしていた。
しかしチェルシーにやってきた後は、分厚い中盤の層に阻まれて出場機会が乏しくなった。7試合しか出場することが出来ず、アストン・ヴィラへと移籍した。
CM:イジー・ヤロシーク(2005〜2006:チェルシー)
アブラモヴィッチ革命による補強の中で、最も存在感なく終わった選手の一人がヤロシークであろう。CSKAモスクワで活躍していたチェコ代表選手は、スタンフォード・ブリッジに名前を残せず。
2005年1月にチェルシーへとやってきたが、14試合に出場した後バーミンガムへと貸し出され、そのままセルティックへと移籍した。
左MF:リカルド・クアレズマ(2008〜2010:インテル)
世界でも最もオシャレな技術を持つドリブラーは、モウリーニョと縁が深いポルト、インテル、チェルシーでプレーした経験がある。
2008年にジュゼッペ・メアッツァへやってきたが、1860万ユーロ(およそ20.9億円)の移籍金に見合う活躍は全くできず。その後チェルシーに貸し出され、半年でわずか4試合の出場に終わっている。
CF:マテヤ・ケジュマン(2004〜2005:チェルシー)
アヤックスにはズラタン・イブラヒモヴィッチ、そしてPSVにはマテヤ・ケジュマンがいた。オランダでは1試合1得点ペースでネットを揺らし、世界でもトップレベルのストライカーとして名を馳せた。
その彼がチェルシーでは全くの鳴かず飛ばず。わずか4ゴールという結果に終わり、1シーズンでチームを去ることになった。
CF:アンドリー・シェフチェンコ(2006〜2009:チェルシー)
彼は掛け値なしに伝説的な選手だ。しかし、スタンフォード・ブリッジでは彼が輝きを放ったことはなかった。
30歳になった彼は4500万ユーロ(およそ50.6億円)という記録的な移籍金でやってきたが、もはや全盛期のスピードはなく、ゴールへの脅威も乏しかった。リーグでは2シーズンで9ゴールに終わり、その後はミランに貸し出された。
GK:
イラーリオ
DF:
アシエル・デル・オルノ
タル・ベン・ハイム
パピ・ジロボジ
ハリド・ブーラルーズ
MF:
リカルド・クアレズマ
スティーヴ・シドウェル
イジー・ヤロシク
ショーン・ライト=フィリップス
FW:
マテヤ・ケジュマン
アンドリー・シェフチェンコ
フォーメーション図はこんな感じだ。機能すれば相当に強いチームであると思われるが…なかなかそう簡単には行かないのがサッカーである。