写真は「オレは絶対性格悪くない!」より

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 8月24日、ネットを中心に大盛り上がりとなった熱愛報道があった。夏目三久(32)と有吉弘行(42)に関するものだ。2人は、2011年4月から今年3月まで『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で共演。マツコ・デラックス(43)と有吉弘行の脱線気味の掛け合いを、独特の空気感でコントロールする夏目三久は関係者から高い評価を得ていた。

 報じたのは、『日刊スポーツ』ただ一つ。いわゆる“スクープ”となったワケだが、これほどまでにホットな話題を、テレビはなぜ無視する形となったのか。『日刊スポーツ』は、初報を打った24日、そして翌25日と連日、大々的に報じたのだが、それ以外のスポーツ紙でも追随したのはごく一部だった。

「番組で『日刊スポーツ』が報じた紙面を扱い、短く交際について触れたのですが、放送後すぐに、夏目の事務所である田辺エージェンシーからお叱りの連絡がありましたね」

 とは、ワイドショーを制作するスタッフだ。スクープは取られたら取り返すという熾烈な芸能マスコミの現場においてある種“不気味”な香りが漂っていた。

■双方の事務所は熱愛報道を完全否定

 二人の関係を詳細に報じられない理由、それは夏目三久が所属する田辺エージェンシーにあるという見方がある。業界では”バーニング系”と言われる影響力の大きい事務所で、熱愛ネタに関しても厳戒態勢を敷く。そのため芸能取材の現場でも及び腰の発言が目立っていた。

「夏目の事務所が田辺だから、『今回は質問するな』と局から言われてるので質問はできないですね」(芸能リポーター)
「ウチではそもそも今回の熱愛報道は『日刊スポーツ』の飛ばし記事なんじゃないかという話も出ていて、そうだったらワザワザ質問する事もないかな」(スポーツ紙記者)

 結局この日、熱愛に関する質問をぶつけたのは『日刊スポーツ』と、同じ朝日系列のテレビ局1社のみであった。

 8月24日の深夜には有吉が所属する太田プロも「事実無根」というコメントを発表し、25日未明には夏目側の事務所も熱愛報道を否定したと報じられているが、依然として『日刊スポーツ』だけはスタンスを崩していない。夏目の妊娠や、番組降板という相当な根拠がなければ書けない内容なだけに、かなり近い情報筋からの証言があったとも思えるが、果たしてこの攻防戦はどう決着を見せるのだろうか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。