さぁて、どっからやっつけるか…

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掃除、洗濯、買い出し、炊事、後片付け......とエンドレスに追ってくる家事。炊飯器も冷蔵庫も洗濯機もなかった時代の主婦の生活を想像するだけでゾッとしてしまうのは記者だけでしょうか。

でも今は、「家事ロボットがいれば......」という昔であれば夢のような話も現実になってきている21世紀です。猫型ロボットの時代まであとちょっと(?)、便利な電化製品も続々出てきています。

首都圏に住む働く主婦にすでに自動化している家事を聞いてみると、「食事の片付け・食器洗い(食洗器など)」が15.1%、「部屋の掃除(ロボット掃除機など)」が9.7%、「洗濯物を干す(乾燥機など)」が8.1%、「買い物(ネットスーパーなど)」が7.7%でした。科学の進歩って素晴らしい! 

とは言え、空いた時間はほぼ家事に取られてしまうのは今も昔も変わらぬようで......。そこで、悩める主婦たちの「自動化したい家事」ランキングにしてみました。

反対に自動化したくない家事は?

超納得の1位は「風呂掃除」で54.5%。特に梅雨時期はちょっと怠けるとすぐにカビが、ヌメリが、変なニオイが......。"なかったこと"にできないレベルで襲ってきます。仕事から帰ってきたら、浴室がぴっかぴかで爽やか〜になっていたら、ストレスぶっ飛びますよね。

そして2位「トイレ掃除」(51.8%)、3位「部屋の掃除」(40.3%)、4位「食事の片付け・食器洗い」(37.3%)、5位「布団干し・布団掃除」(36.0%)と続いています。5位まではすべて「掃除」が制しています。確かに、重労働の割に面白みがなく、家族からも評価されにくい地味な家事ですよね。

では逆に、「自動化したくない・自分の手でやりたいと思う家事」はあるのでしょうか? 聞いてみると、「料理」が31.4%で最も多く、「買い物」が18.6%、「ペットの世話」が17.5%、「トイレ掃除」が16.4%、「ゴミ出し」が11.2%と続きました。

1位の料理に関しては、「子どもと料理するのが楽しいから」(37歳)、「料理するのが趣味だから」(57歳)、「好きな物を工夫しながら作りたいから」(27歳)などの声がありました。料理好きな主婦にとっては趣味のような感覚なんですね。

「買い物」を自動化したくない理由は、「目で見て選びたいから」という理由が最も多く、「良し悪しを自分の目で見て選びたいから」(41歳)、「品物を自分の目や手で触って確認したいから」(25歳)などの声が聞かれました。

「買う物をあれこれ選ぶのは楽しいから」(41歳)や「買い出しがリフレッシュにもなるから」(28歳)など、買い物自体が好きという人も多いようです。確かに、仕事帰りにちょっとスーパーで買い物するだけで気分転換になるものです。

最後に、「家事の自動化で空いた時間を何に使いたいか」を聞いてみると、「家で1人で過ごす時間」という回答が14.8%で最も多く、「運動・健康維持」が9.0%、「美容」、「子育て・子どもとの時間」がともに7.0%、「夫との時間」が6.3%、「1人で外出する時間」が6.0%と続きました。

家事に定年はなく、これから先もずっと続くもの。完全にはムリでも、できるところから自動化すれば、心にもゆとりが生まれるかもしれません。今はとりあえず、風呂掃除は旦那さんや子どもの係にしてみる? 

調査はオウチーノが2015年12月16日〜12月23日、首都圏在住で20歳〜59歳の働く既婚女性813人を対象にインターネットで実施。