三陽商会が、250人の希望退職者を募集することを発表した。10月中に希望者を募り、12月末日付で退職となる。 三陽商会が250名の希望退職者を募集の画像を拡大

 希望退職の対象者は販売職を除く従業員で、退職者は会社都合として扱い、所定の退職金に加え特別退職金を支給するほか、希望者には再就職支援会社を通じた再就職支援を行う。同社は、今回の経緯について「主販路である百貨店衣料品マーケットの不振、販売チャネルの多様化と競争の激化等、依然として厳しい状況が続いている。これらの環境変化に対応し、利益体質を強化することが急務となっており、更なる事業構造改革施策の一環として複数ブランドの中止と希望退職者の募集を行うことを決議した」と発表。中止ブランドについては今後、紳士・婦人服のカテゴリーから不採算ブランドを選定し、来月末に行われる中間決算で発表するという。 同社は2013年にも230名の希望退職者を募集。昨年春夏シーズンをもってバーバリーの名を冠したライセンス事業を終了した影響もあり、2015年12月期の通期業績(連結)の年間売上高は、1,000億円を下回る974億1,500万円と前期から12.2%減少している。また、先月には「プリングル 1815(PRINGLE 1815)」のウィメンズ部門の休止と「ビアンカ・エポカ(BIANCA EPOCA)」の展開終了を発表している。