口に入れた瞬間、いや食べる前から幸せを感じられる、見た目鮮やかでふわトロの卵料理。その幸せを作り出せるのは、見事なプロの技があるからこそ。鉄板の温度から火入れ、食材まで徹底的にこだわったプロの卵料理をご紹介。

さて、アナタはどれがお好み?コレステロールなんか気にせずに、卵の世界の飛び込もう!



とろ〜り卵と甘辛味に箸が止まらない「親子丼」¥1,000
とろり系卵料理の王様!ジューシーな伊達鶏の親子丼『鳥焼 笹や』

目黒


目黒駅から徒歩10分、権之助坂を下る目黒川手前の閑静な一角にひっそりと佇む 『鳥焼 笹や』。黒を基調としたシックな店内は、「大人が楽しむ焼き鳥」というコンセプト通りの印象を受ける。

笹谷政文氏が15年修業を積み2007年にオープンさせたこの店では、鶏が焼き上がる寸前の一番美味しいタイミングで提供される。こだわりの鶏は、ジューシーで味わいある伊達鶏を使用。毎朝産地から直接仕入れ、お店で一羽一羽丁寧に捌いているから新鮮そのもの。焼きは紀州備長炭を使用し、鶏本来の味が楽しめるのである。



ジューシーで味わいある「伊達鶏」を使用

〆の一品として人気の「親子丼」にも鶏肉と同じ伊達鶏の卵が使われている。濃厚な黄身が特徴の伊達鶏の卵に合わせるのは、さっと火を通した伊達鶏のモモ肉。三つ葉を散らせば、ふわトロ親子丼の完成だ。10時間以上煮出すという鶏スープもまた、体に染みる一品。




プレーン出汁巻¥380。プレーンの他、ネギや明太子も揃っている
職人技が光るシンプルなプレーン出汁巻きを堪能『赤蔵』

赤坂


店名である『赤蔵』とは、 東京赤坂の小粋な蔵、“粋を知る大人が集う場所”という意味。鉄板料理にしては珍しい、バースタイルの空間だ。

いつまでも座っていたくなるスツールとソファーで追及したという「居心地」の良さ、新鮮なお肉や魚介を目の前の重厚グリドルで調理し、五感を刺激する鉄板料理を提供する「胃心地」、そして上質なバーで贅沢に時間を費やす、煩雑な日常から離れた癒しのひと時を味わえる「異心地」という、3つの「いごこち」を提供してくれる。



バースタイルの空間に鉄板という珍しい店内

そんな大人の社交場で楽しむ卵料理は、シンプルだからこそ職人の技が光る『プレーン出汁巻』。体格のよいシェフが創り上げる繊細な出し巻き卵は、ついつい見とれてしまうほどの職人技。お袋の味という卵焼きのイメージを覆すような、上質な気分になれる一品だ。




ほとんどの客がオーダーする「キッチンのポテトサラダ」
客のほとんどが必ずオーダーする新感覚ポテサラ『KITCHEN NAKAMURA』

明治神宮前


渋谷の人気和食店「並木橋なかむら」の姉妹店として2013年5月にOPENした『KITCHEN NAKAMURA』。日本の食材を生かした料理と豊富なワインを取り揃えるカジュアルなダイニングは、仲間で楽しむのも良し、カウンターではしっぽり飲むこともできる使い勝手の良さが人気の秘密だ。ラ・ポルト青山の地下1階に店を構え、70席という広さにも関わらず、連日満席状態!

ここでほとんどの客がオーダーするとういう人気メニューが「キッチンのポテサラ」。ただのポテサラとあなどるなかれ。 自家製パンチェッタと厚切りベーコンたっぷりの贅沢なポテサラに合わせるのは、絶妙な半熟加減のスクランブルエッグ。シンプルにポテサラももちろん旨いが、ここでは半熟卵をたっぷり絡めて食べるのがお約束。洋食店ならではの新しい卵の楽しみ方、ぜひ、チャレンジしてみてほしい。




鶏ささみのユッケ¥560
ぽてっとした濃厚な卵黄が輝く鶏ユッケが絶品『鶏と酒 毘央志』

蒲田


肉厚でジューシーな鳥取県産「匠の大山鶏」をメインに使用する鶏料理店『鶏と酒 毘央志』。料理に合う全国の日本酒や焼酎を店主の目利きで揃えている、酒好きにはたまらない店が蒲田にある。

抜群の鮮度だからこそ楽しめる『鶏ささみのユッケ』が店の看板料理。ぽてっとした濃厚な卵黄を鶏ささみとしっかり混ぜ、口の中へ運ぶ。そこへ日本酒をくいっと…、これが酒好きにとっては至福の時なのである。



黄身はしっかりと鶏ささみと混ぜていただく

こだわりの地鶏を使用した「匠の大山鶏の親子丼」や、鶏ガラからとった和風だしが効いた「自家製 鶏スープのおでん」、「鶏刺し」なども、常連に人気のメニューだ。

気さくな店主との会話を楽しみながら、気持ちよく酔える店は今の時代貴重かもしれない。



全国の日本酒や焼酎を店主の目利きで揃えている


とろっとろ親子丼とふわふわ出汁巻き玉子!



玉子とじの中央にさらに半熟卵が乗っている贅沢な親子丼
蓋を開けてびっくり!2種類の玉子が楽しめる親子丼『やきとり 土筆』

銀座


会社帰りにひとりでぶらり立ち寄れる、落ち着いたカウンターが人気の『やきとり 土筆 』。ちょうど東銀座と新橋との間ということでサラリーマンからも支持されている焼き鳥店だ。

ランチではリピーターも多く、そのお目当てはランチ限定で食べることができる『地鶏の親子丼』。注文から5分程、カウンターの奥から提供される丼は蓋が閉まったままなのだが、この蓋を開ける瞬間がたまらない。



ランチ限定の「親子丼セット」¥900。味噌汁と小鉢もついてくるのが嬉しい

トロトロに仕上げられた玉子とじの中央に、さらに半熟卵が輝いている。蓋を開けてこれを目にした瞬間のうれしさといったら、もう! 黄身を少しずつ崩しながら、周りの玉子やつゆだくのご飯と一緒に口に運ぶ。弾力があり歯ごたえのいい地鶏の食感とトロトロに仕上がった玉子のマリアージュはまさに絶品。リピーターが多いのも納得である。




「生うにたっぷり出汁巻き」¥1,500
生うにと出汁巻き玉子の夢のコラボが実現!『鉄板焼 きだんち』

西麻布


旬の魚介やA5ランクの黒毛和牛を鉄板焼きで楽しめるアットホームなダイニング『鉄板焼 きだんち』。芸能人や有名人も通うという西麻布の隠れた人気店だ。古民家を改装した天井高の店内はどこかほっとする居心地のよさ。

誰もが間違いなく一度は食べたいと思う看板メニューの『生うにたっぷり出汁巻き』。なんと、生うにと出汁巻き玉子という最高のコンビネーションを実現させてしまった。今にも崩れそうなほわほわの玉子に包まれているのは濃厚でクリーミーなウニ。シンプルな玉子だからこそウニの味を引き立ててくれる贅沢な一品、デートでも、気のおけない仲間たちとカジュアルに楽しむ時にも要チェックだ。




だし巻き玉子¥600。厚みのある玉子焼きはさすがプロの技
じゅわ〜っと出汁が溢れ出す、出汁巻きの最高峰『鉄板焼さとう』

赤坂


いつも賑わう赤坂サカスを1本奥に入った、閑静な赤坂・円通寺通り。そんな大人が集う場所にひっそり佇むのが『鉄板焼 さとう』。

半地下の入り口をくぐると、木材やレンガを使った趣のある内装に、鉄板を囲うカウンター。その向こうでは気さくなシェフの華麗な手捌きが楽しめる。



気さくなシェフとの会話も楽しめるカウンター

中でもお見事なのが、『だし巻き玉子』。大手の鉄板焼き専門店で15年間腕を磨いたというシェフが作る出汁巻き玉子は、単に火を通すだけじゃなく、ふわふわの食感の中にたっぷりの出汁がじゅわ〜っと溢れ出る。

出汁巻き玉子の最高峰と言っても過言では無いかもしれないプロの味、一度ご賞味あれ。




エッグベネディクト¥1,750
黄金色に輝くエッグベネディクトは朝からリッチに食べたい一皿『フレンチ キッチン』

六本木


朝からリッチな気分にさせてくれる、ホテル朝食の代名詞といえば「エッグベネディクト」。 グランド ハイアット 東京内のレストラン『フレンチ キッチン』でも例外なく、それを楽しむことができる。

構成要素はほぼ同じだからこそ、実力が出るとも言われるエッグベネディクトは食べ応えのある一品だ。