残留か退団か…Y・トゥーレ代理人、強硬手段に踏み切る可能性も示唆
 マンチェスター・Cに所属するコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレの去就について、代理人のディミトリ・セルク氏がコメントした。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 Y・トゥーレは今シーズン同クラブ在籍6年目を迎えているが、契約は来年の6月までとなっており、これが延長されるのかに注目が集まっている。

 同代理人は「ヤヤのようなプレーヤーが、延長のオファーがあるのかもわからない状態で契約最終年に突入するなんて、受け入れがたいことだ」と怒りをあらわにしている。

 また「彼は32歳で、まだ3、4年はトップレベルでプレーできるんだ。だからシティはどうしたいのかを我々に伝える必要がある。理想を言えば3年契約を結ぶことだし、そうすれば彼はここでキャリアを終えることができる」とマンチェスター・C残留の可能性もあると認めた上で、「それが無理なら、『ありがとう、さようなら』と言って、移籍するだけだよ」とコメントしている。

 また同メディアはY・トゥーレがウェブスター裁定と呼ばれる権利を行使する可能性を報じている。FIFA(国際サッカー連盟)の移籍条項17条の、「選手が自身の補償金をクラブに支払うことで契約を解除できる」というルールに則り、契約切れを待たずしてクラブを退団する可能性があるようだ。2006年、スコティッシュ・プレミアリーグのハーツに所属していた元スコットランド代表DFアンディ・ウェブスターが自身の補償金を支払い、ウィガンに移籍した事例がある。

 セルク氏は「ヤヤにはシティで無駄な1年を過ごさせたりはしない。1年経てば、他のビッグクラブに移籍するチャンスは減ってしまうからね」と、新契約が締結されないようであれば今夏の退団に踏み切る意向を明らかにし、「FIFAに伝えるつもりだ。補償金を支払ってでも、契約を終わらせるよ」とコメントした。

 Y・トゥーレは今シーズン、公式戦40試合に出場し8ゴール7アシストを記録。同選手の獲得には日本代表DF長友佑都が所属するインテルや、昨シーズンのセリエA王者ユヴェントスらが興味を示していると伝えられている。