“爆買い”ブームで副業!「秋葉原ショーケース転売」が面白い
 オタクの聖地として、連日、国内外の客で賑う秋葉原。そんな活況を呈す街で、今、免税店と同じくらい増えているものがある。それが、レンタルショーケースだ。

「レンタルショーケースとは、いわゆる“棚貸し”のことです。店主から棚を借りた個人主が、ここでフィギュアなどを入れて転売するのですが、外国人観光客にこれが大ウケ。秋葉原の一等地には、ショーケースだけのフロアがあるお店もあるくらいです」

 そう語るのは、ショーケース転売で「素人でも月に10万円は稼げる」と語る佐久間綾人氏。“転バイヤー”歴15年の佐久間氏に、ショーケース転売で儲けるためのコツを聞いてみた。

◆顧客のターゲットは中国の“爆買い”観光客

「ターゲットにする顧客は、中国人観光客。日本人と同様『デレマス(シンデレラマスター)』や『ラブライブ』といったマニアックな美少女キャラものも人気がありますが、これらは仕入れ値も高いため、転売しても儲かりません。逆に、『ワンピース』や『ドラゴンボール』といったメジャーな作品のキャラものは、比較的安価で手に入りやすいにもかかわらず、高値で取り引きすることができるんです」

 具体的には、「ラブライブ」のフィギュアの場合1200円で仕入れたものが1500円ぐらいで、「ワンピース」のフィギュアで1500円で仕入れたものが3000円くらいで売れるという。また、女性キャラは露出の多いものが、男性キャラは剣を持っているものに高値がつくそうだ。

「『ルパン三世』も中国では人気ですが、ルパンよりも刀を持った五右衛門が人気なんです」

 中国人には、今も「日本人=侍」のイメージがあるのかもしれない。

◆ハードオフで買って、コインロッカーで在庫管理

 とはいえ、この手のコレクターズアイテムは、傷や箱の有無など、細かな点にケチがつきがちだ。「素人が簡単に手を出せる分野ではないのでは?」と考えてしまうが、その点は「顧客が中国人だからこそクリアできる」という。

「中国人は、日本人のように『箱がない』とか『中古だから』などといった、うるさいことを言いません。だから、保管状況がしっかりした専門店でなく、ハードオフなどリサイクルショップで安く買ったものを、高値で売ることができるのです。チームを組んで、仕入先のエリアを分担することで、3人で月に60〜70万稼ぐといったツワモノもいます」

 さすがに、チームを組むことは難しいだろうが、リサイクルショップなどにこまめに通い、売れそうなアイテムがあれば即購入し、ショーケースで売る。そういったヌルい方法でも「月に2〜3万円は稼げる」ようだ。また、すぐにショーケースに陳列できないものは「100円ロッカーを借り、そこを商品倉庫にするといい」という。

「大事なのは『質の良いものを仕入れる』ことよりも『仕入れたものを目立つ場所で売る』こと。そもそも彼らも、日本で買ったものを中国で転売するのが目的なので、純粋なマニアではありません。なので、駅の近くにあるショーケースを中心に物色する。『時間をかけずに仕入れる』ことも、彼らにとっては重要なんです」

 ショーケースのレンタル料は、月3000円から3万円が相場。お店の立地はもちろん、店舗内でもフロアや棚の大きさなどで料金は変わるという。

「オススメは、秋葉原の駅前にある『ボークス』と、ちょっと高いですが『ラジオ会館』でしょう。でも今は、ショーケースの人気が高くて、新規申し込みの募集があっても、30〜40倍の倍率があるようです」

 非常に狭き門ではあるが、趣味と実益を兼ねられる人であれば、一度挑戦してみてはいかがだろうか?<文/HBO編集部 協力/佐久間綾人>

【佐久間綾人】
デジモノ系雑誌で活躍するフリーライター。秋葉原でイベントなども主催する、筋金入りのアキバ住人。