▽2015シーズンは主力に多数の故障者が相次いだ影響もあり、リーグ戦を年間9位でフィニッシュ。この責任を問う形で西野朗監督の解任に踏み切り、 現役時代に“レフティーモンスター"の愛称で親しまれたクラブOBの小倉隆史氏を新指揮官に招へいした。再起を期する今シーズンは小倉監督の下、チームスタイルとして掲げる「5人目まで連動するサッカー」でJ1での復権を狙う。◆2016シーズンのIN&OUT

【IN】

GK武田洋平←大分

GK荻晃太←甲府

DF安田理大←神戸

DFルドゥウィッグ・オーマン←カルマルFF(スウェーデン)

DF高橋諒←明治大

MF明神智和←G大阪

MF古林将太←湘南

MFイ・スンヒ←スパンブリーFC(タイ)

MF和泉竜司←明治大

FWロビン・シモビッチ←ヘルシンボリ(スウェーデン)

FW松田力←千葉※復帰

【OUT】

GK高木義成→岐阜

GK野村政孝→秋田※期限付き移籍

DF田中マルクス闘莉王→未定

DF牟田雄祐→京都

DF本多勇喜→京都

DF刀根亮輔→北九州

DFハーフナー・ニッキ→SVホルン(オーストリア)

DF佐藤和樹→水戸

MFレアンドロ・ドミンゲス→ECヴィトーリア(ブラジル)

MFダニルソン→福岡

MF田中輝希→長崎

MF望月嶺臣→山口※期限付き移籍

FWミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチ→マリボル(スロベニア)▽今オフは、DF田中マルクス闘莉王、DF本多勇喜、DF牟田雄祐ら主力に退団者が続出した中、DF安田理大やMF明神智和といった実力者を獲得。また、小倉新指揮官が直々に現地まで足を運び、DFルドゥウィッグ・オーマンとFWロビン・シモビッチの両スウェーデン人選手を口説き落とした。

◆期待の新戦力
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FWロビン・シモビッチ(スウェーデン)

1991年5月29日(24歳)

2014-15シーズン(スウェーデンリーグ):25試合12得点▽新たな得点源として期待が集まる199cmの長身ストライカーに注目だ。プレシーズンマッチに限れば、高さだけでなく、周囲の動き出しを使いながらのプレーをこなす器用さも見せており、FW永井謙佑との相性も上々。チームコンセプトとしてサイド攻撃を1つの柱としているだけに、シモビッチの出来がチームの浮沈を左右するだろう。

◆予想フォーメーション[4-2-3-1]
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GK:楢崎正剛

DF:古林将太オーマン、竹内彬、安田理大

MF:イ・スンヒ、田口泰士

MF:小川佳純、和泉竜司、永井謙佑

FW:シモビッチ

▽これまでのプレシーズンマッチを見る限り、フォーメーションは[4-2-3-1]が基本線。ベースとする戦術は199cmのシモビッチをターゲットマンとしたシンプルなサイドアタックで、永井の快足を生かしたカウンターも武器の1つになるだろう。顔ぶれに関しては左右のサイドバックにMF古林将太とDF安田理大が入ることが濃厚。で、MF矢田旭とMF田口泰士が攻撃陣のまとめ役を担うことになりそうだ。

◆2016シーズンの注目ポイント

▽名古屋にとって、今シーズンは西野前監督政権下からの移行期。結果を追求したいところだが、小倉監督においてもトップレベルで指導実績がない新人監督だけに、まずは一体感のあるチーム作りに着手しながら、虎視眈々と上位を狙っていくことになるだろう。指揮官として古巣にカムバックを果たした小倉監督の一挙手一投足に注目だ。