Macが、Windowsが、遅い、重い、動かない! 買いかえる前に試そうメモリ最適化ツール
パソコンは、長年使っているとだんだん重くなる。不要なアプリを削除したり、ディスクの空きを増やしたりと、遅くなったパソコンを元の速度に戻す対策はいくつかある。

その中でも、メモリ最適化ツールは効果的だ。

Mac用の「ライトクリーナー」というツールを使ってみたら、思った以上に効果があったので紹介したい。

●重いパソコンを軽くするメモリ最適化ツール
WindowsでもMacでも、パソコンが遅くなる理由は、だいたい同じだ。
起動するアプリケーションが増えたり、動画編集などの大型のアプリケーションを起動したりすると、パソコン全体の動きが重くなる。

筆者は、仕事柄、WindowsとMacを持っていて、どちらもメモリは8GB積んでいる。
それでも、やはりアプリをたくさん起動すると動作はだんだん重くなる。

特に最近、2010年製のiMacの動きが重くなって困っていた。
Word for Macを起動して、ATOKで日本語変換しようとすると、なかなか文字が変換されない。Google Chromeも、なんだかモッサリしているし、VMware Fusionの仮想環境でWindowsを動かそうとすると、日が暮れそうなくらい遅くなる。

というわけで、iMacも「そろそろ買い換えかなぁ」と思っていた。
しかし最近、トレンドマイクロがリリースした「ライトクリーナー」というツールをダメ元で入れてみたら、これがけっこう効果があった。
おかげで、買い換えはもう少し先送りできそうで助かった。

「ライトクリーナー」は、メモリやディスクを最適化するMac用のツールだ。
もともとは、無料の「Dr. Cleaner」というツールだったが、機能が上がって有料(600円)の「ライトクリーナー」へと格上げされたようだ(Dr. CleanerはMac App Storeからは消えている)。
600円と微妙な金額ではあるが、手持ちのMacが何となく遅いという方は、試して損はないだろう。


「ライトクリーナー」はMac App Storeで入手できる。価格は600円だ。


●ボタンクリックで99%のメモリ使用量が一気に低下
使い方は簡単だ。インストールするとメニューバーにアイコンが追加され、現在のメモリ使用量が%で表示されるようになる。
この数字が90%オーバーになったり、実際に動作が重くなったりしたら、アイコンをクリックしてパネルを開き、[最適化]ボタンをクリックすればよい。

すると、一気に数値が下がって、再びサクサク動くようになる。


メモリ使用量が99%になったので、アイコンをクリックしてパネルを開き、[最適化]ボタンをクリックする。



数値が下がって89%になった。アブリが再びサクサク動くようになる。


なお、設定を変更すれば、メモリ使用量が上がったときに自動的に最適化を実行したり、スリープからの復帰時に最適化を自動実行したりすることも可能だ。

また、メモリだけでなく、アプリのログやキャッシュ、一時ファイル、重複ファイルなどを削除して、ディスクの空きを作る機能も用意されている。
ディスク容量の少ないMacを利用しているユーザーにとっては、ありがたい機能だろう。


最適化の自動実行もできる。スリープ直後に動作が重い場合は、[スリープから復帰するときにメモリの自動最適化を行う]をチェックするといい。



ディスクの空きを作る機能も充実。画面は重複ファイルをチェックして削除する機能だ。ディスク容量の小さいMacユーザーにはありがたい機能だ。


●Windowsにもいろいろあるメモリ最適化ツール
実は、メモリを解放して動作を軽くするメモリ最適化ツールは、Windowsにもけっこう多い。無料で使えるフリーソフトも多いので、PCの動作が重い人は試してみるとよいだろう。

ちなみに、次は筆者が愛用しているフリーソフトの「めもりーくりーなー」というツールだ。
メモリの状態が視覚的に表示され、ボタンをクリックするとメモリを自動的に最適化してくれる。スキンを変更して、外観を変えられるのも気に入っている。よかったら、どうぞ。


Windows用のメモリ最適化ツールの「めもりーくりーなー」


ライトクリーナーの製品ページ(トレンドマイクロ)
ライトクリーナー
めもりーくりーなー


井上健語(フリーランスライター)