あなたの好みはどのタイプ?みんな大好きポテサラ9選
みんな大好きポテサラは、居酒屋メニューの王道でありながらも、実は店の力量が問われるおつまみ。
常習性が高いおつまみ=ポテサラはその店の常連になるかどうかの超重要軸なのだ。
ということで、今回は「お袋の味」「具沢山」「創作系」「超シンプル」の4要素で人気のポテサラを徹底分析!
ポテサラ1皿と共に、店の特長や店主のこだわりも一挙ご紹介、ホーム居酒屋探しの一助としていただきたく。
さて、あなたの好みは、どのポテサラ?
タイプ A.お袋の味系
主人の心遣いを感じる優しい味
『なか川』(須田町)
1992年オープンのおでん屋さんだが、カウンターに並ぶ、その日のおつまみも秀逸。「9品ぐらいでしょうかね、毎日のように行く河岸と、それから毎週、野菜を送って下さる農園がありまして、その日の素材で、手作りを心掛けて仕込んでいます」とご主人。
そんなお店で提供されるポテサラは、キュウリやニンジンなど、野菜もたっぷりで、さらに蟹肉入り。客にサッと出せるよう主人が丁寧に作る、酒肴の中の逸品だ。ポテサラはこうであって欲しい、をまさに体現してくれている。
もちろん、おでんだって言わずもがなの旨さで、出汁は関西風で淡麗上品。どれも心と体にズンと沁みる味。これから寒くなるとつい足が向いてしまいそうだ。〆には名物、?かけめし?をぜひ。
開店以来変わらない心なごむ風味
『大露路』(新橋)
新橋界隈で働くサラリーマンの?パワースポット?といえば、SL広場にほど近い裏通りに店を構える『大露路』。ビールを除いたお酒と料理がすべてワンコインでお釣りが来る均一料金という驚きの価格設定もあって、午後4時の開店と同時に席が埋まる人気店だ。
この店で提供されるポテさらは、つぶしたゆで卵がたっぷり入っているため、酸味はひかえめでコクのある味わい。ほどよい塩加減で日本酒とも相性抜群!
年季の入った短冊メニューには、まぐろステーキに串カツ、餃子など酒呑みのツボを心得たメニューが並ぶが、これらの料理はいっさい作り置きせず、お客の注文が入ってから調理する。「お店を始めてからずっと同じことをやっているだけ。でも、それを評価していただけるのは本当にありがたいですね」と女将の小高カオルさん。『大露路』は、心までほっこりとあたたまる、癒しの酒場のポテサラを是非!
素朴な味わいと価格に思わず涙!
『立ち飲み いこい 支店』(赤羽南)
言わずと知れたセンベロの聖地・赤羽。この街で1969年のオープンより多くの人に愛されている名酒場が『立ち飲み いこい』だ。
2000年に改装した支店は、以前と比べて?間口?が広がり、常連客のあいだでは賛否両論あるというが、本質的な部分はなにも変わっていない。
そんなお店で提供される王道のポテサラは、玉ねぎは加えずに、オーソドックスな風味を保っている。少し新鮮、だけどどこか懐かしい家庭の味を見事に作り出している。
店には刺身から串焼きまで50種以上の酒肴が並び、100円台(!)の品もザラ。お酒もリーズナブルなので、本能のおもむくままに飲み食いすべし。
つづいて、ちょいリッチに具だくさんのポテサラ!!
タイプ B. 具だくさん系
半熟燻製卵を崩しつついただくのが、お約束
『高太郎』(桜丘)
路地裏の立地でありながら、連日連夜の大盛況をおさめる『高太郎』。店主の地元、香川県の素材を中心にした居酒屋である。
ここで提供されるポテサラは、うず高いポテトサラダの頂上に半熟卵の燻製がのったもの。ポテトサラダと卵の相性はどうしてこうも抜群なのだろうか。しょう油ベースのドレッシングがピリっと効いた、味わい深い逸品だ。
店のこだわりは、素朴で滋味深い料理と、それを実現させる素材。生産者や酒蔵には、スタッフと共に定期的に会い行き、意見を交わす。そして生産者の意思を汲み取りながら腕を振るうのだ。ポテサラにもその情熱が詰まっている。
蕎麦店ならではのタレがアクセント
『蕎麦と酒 旭』(西麻布)
蕎麦は十割、二八、蕎麦殻が入った田舎太打ちを基本に30種、肴は60種前後用意する『蕎麦と酒 旭』。店名通り蕎麦好き、酒好きともに満足させる充実の内容で、2012年のオープンよりまもなく評判になった。
この店のポテサラはなんと白くない!蕎麦のかえしを煮詰めたオリジナルの甘ダレが美味。鴨肉が添えられた贅沢なひと品だ。わさびの茎が風味を引き立てている。
店の看板である蕎麦は、職人が昼と夜の2回に分けて打ち、使用する蕎麦の実も季節や状態によってその都度変える。豊かな風味と喉ごしのよさは、そのこだわりあってこそ。
深夜でも美酒に合わせて旨いポテサラをつまみ、最後は蕎麦を手繰る悦びにひたれる良店だ。
続いては、「こんなのはじめて!」の創作ポテサラ!
タイプ C. 創作系
生ハムの切れ端と和テイストがマッチ
『29 Rotie』(南大塚)
店主は燗酒をこよなく愛する、名酒亭『串駒房』出身の江澤雅俊さん。極上の生ハムとの出会いから、燗酒との意外なマリアージュを発見したという。
この店のポテサラは、ピクルスではなく、きゅうりの古漬けを入れて日本酒と相性が抜群な仕上がりに。生ハムの切れ端も入っているバランスのいいポテサラだ。
店で扱う生ハムは16カ月熟成のサンダニエーレやイタリア原産種の幻の豚・チンタネーゼなど約8種。本格的なスライサーを備え、切る度に真空パックして酸化を防ぐため、専門店でしか味わえない口どけのよさが自慢の逸品だ。
燗酒とポテサラいう未体験のマッチング。これは日本酒にニューワールド到来の予感。
カレーの風味とほくほくポテトがマッチ!
『宮わき』(荒木町)
荒木町で人気を博した『魚縁』で料理長を務めた経験もある店主。「独立するなら、馴染みのある荒木町がよかった」と語る。
そんなお店で提供されるポテサラは、なんとカレー粉を加えたポテトサラダを蒸し器で熱々にし、上からパン粉とチーズをかけて弱火で焼いた人気メニュー!
経験値の高さを感じさせる手の込んだ料理と、気取りのない雰囲気で人気急上昇中の和食店だ。
次は、どこか懐かしさを感じさせるポテサラたちをご紹介
タイプ D. 超シンプル系
マヨネーズはお好みでどうぞ
『酒蔵きたやま』(南大塚)
お店に置く日本酒は「ネームバリューに拘らず、いいと思った蔵と長く付き合う」と小林さん。主軸は「手取川」「繫桝」「南」という店主のこだわった銘柄だ。
そんなお酒たちとともにいただくポテサラは、具は細かく刻んだタマネギとハムのみと超シンプル。マヨネーズとクラッカーを添えて。これは日本酒居酒屋のフィンガーフードだ!
ポテサラやコロッケなど居酒屋の定番が揃うつまみは、価格も良心的。酒を楽しむなら1階のカウンターで是非!。
味もしっかりのバーで出すアテ
『サントリー パブ ブリック 中野店』(中野)
今どき、都内では珍しい2階建て、一軒家のバーだ。由緒正しきサントリー・パブだから、サントリーの角はボトルキープもでき、単品ではトリスのハイボールなんかも。創業した昭和39年(東京オリンピックの年!)以来、建物も内装も、ほとんど何も変わることなく、当時の空気感を今に伝えている。
そんなお店で提供されるポテサラは、ホクホクの男爵芋を使用し、マヨネーズだって自家製。安価で提供しているシンプルなポテサラだが、手間だけは確実にかけているのだ。
洋食、中華、家庭料理、アテとなるメニューの種類は、バーとは思えないほど豊富で、どれも安く、しかも店長の手作りばかり。ポテトサラダひとつとっても、マヨネーズから作り、酒に合う味に仕立てている。
カウンターはもちろん、テーブルもあるから、ひとりでフラッと、あるいは仲間を誘って是非!
【「Restaurant of the year」緊急アンケート企画】
現在、以下のアンケート企画を実施中です。
ご回答いただいた内容を記事で発表します。ふるってご参加ください。
■2015年を代表する和食店はどこだ?あなたの一票でNo.1を決めて!(募集期間:2015.9.12〜2015.9.18)
常習性が高いおつまみ=ポテサラはその店の常連になるかどうかの超重要軸なのだ。
ということで、今回は「お袋の味」「具沢山」「創作系」「超シンプル」の4要素で人気のポテサラを徹底分析!
ポテサラ1皿と共に、店の特長や店主のこだわりも一挙ご紹介、ホーム居酒屋探しの一助としていただきたく。
さて、あなたの好みは、どのポテサラ?
主人の心遣いを感じる優しい味
『なか川』(須田町)
1992年オープンのおでん屋さんだが、カウンターに並ぶ、その日のおつまみも秀逸。「9品ぐらいでしょうかね、毎日のように行く河岸と、それから毎週、野菜を送って下さる農園がありまして、その日の素材で、手作りを心掛けて仕込んでいます」とご主人。
そんなお店で提供されるポテサラは、キュウリやニンジンなど、野菜もたっぷりで、さらに蟹肉入り。客にサッと出せるよう主人が丁寧に作る、酒肴の中の逸品だ。ポテサラはこうであって欲しい、をまさに体現してくれている。
もちろん、おでんだって言わずもがなの旨さで、出汁は関西風で淡麗上品。どれも心と体にズンと沁みる味。これから寒くなるとつい足が向いてしまいそうだ。〆には名物、?かけめし?をぜひ。
開店以来変わらない心なごむ風味
『大露路』(新橋)
新橋界隈で働くサラリーマンの?パワースポット?といえば、SL広場にほど近い裏通りに店を構える『大露路』。ビールを除いたお酒と料理がすべてワンコインでお釣りが来る均一料金という驚きの価格設定もあって、午後4時の開店と同時に席が埋まる人気店だ。
この店で提供されるポテさらは、つぶしたゆで卵がたっぷり入っているため、酸味はひかえめでコクのある味わい。ほどよい塩加減で日本酒とも相性抜群!
年季の入った短冊メニューには、まぐろステーキに串カツ、餃子など酒呑みのツボを心得たメニューが並ぶが、これらの料理はいっさい作り置きせず、お客の注文が入ってから調理する。「お店を始めてからずっと同じことをやっているだけ。でも、それを評価していただけるのは本当にありがたいですね」と女将の小高カオルさん。『大露路』は、心までほっこりとあたたまる、癒しの酒場のポテサラを是非!
素朴な味わいと価格に思わず涙!
『立ち飲み いこい 支店』(赤羽南)
言わずと知れたセンベロの聖地・赤羽。この街で1969年のオープンより多くの人に愛されている名酒場が『立ち飲み いこい』だ。
2000年に改装した支店は、以前と比べて?間口?が広がり、常連客のあいだでは賛否両論あるというが、本質的な部分はなにも変わっていない。
そんなお店で提供される王道のポテサラは、玉ねぎは加えずに、オーソドックスな風味を保っている。少し新鮮、だけどどこか懐かしい家庭の味を見事に作り出している。
店には刺身から串焼きまで50種以上の酒肴が並び、100円台(!)の品もザラ。お酒もリーズナブルなので、本能のおもむくままに飲み食いすべし。
つづいて、ちょいリッチに具だくさんのポテサラ!!
タイプ B. 具だくさん系
半熟燻製卵を崩しつついただくのが、お約束
『高太郎』(桜丘)
路地裏の立地でありながら、連日連夜の大盛況をおさめる『高太郎』。店主の地元、香川県の素材を中心にした居酒屋である。
ここで提供されるポテサラは、うず高いポテトサラダの頂上に半熟卵の燻製がのったもの。ポテトサラダと卵の相性はどうしてこうも抜群なのだろうか。しょう油ベースのドレッシングがピリっと効いた、味わい深い逸品だ。
店のこだわりは、素朴で滋味深い料理と、それを実現させる素材。生産者や酒蔵には、スタッフと共に定期的に会い行き、意見を交わす。そして生産者の意思を汲み取りながら腕を振るうのだ。ポテサラにもその情熱が詰まっている。
蕎麦店ならではのタレがアクセント
『蕎麦と酒 旭』(西麻布)
蕎麦は十割、二八、蕎麦殻が入った田舎太打ちを基本に30種、肴は60種前後用意する『蕎麦と酒 旭』。店名通り蕎麦好き、酒好きともに満足させる充実の内容で、2012年のオープンよりまもなく評判になった。
この店のポテサラはなんと白くない!蕎麦のかえしを煮詰めたオリジナルの甘ダレが美味。鴨肉が添えられた贅沢なひと品だ。わさびの茎が風味を引き立てている。
店の看板である蕎麦は、職人が昼と夜の2回に分けて打ち、使用する蕎麦の実も季節や状態によってその都度変える。豊かな風味と喉ごしのよさは、そのこだわりあってこそ。
深夜でも美酒に合わせて旨いポテサラをつまみ、最後は蕎麦を手繰る悦びにひたれる良店だ。
続いては、「こんなのはじめて!」の創作ポテサラ!
タイプ C. 創作系
生ハムの切れ端と和テイストがマッチ
『29 Rotie』(南大塚)
店主は燗酒をこよなく愛する、名酒亭『串駒房』出身の江澤雅俊さん。極上の生ハムとの出会いから、燗酒との意外なマリアージュを発見したという。
この店のポテサラは、ピクルスではなく、きゅうりの古漬けを入れて日本酒と相性が抜群な仕上がりに。生ハムの切れ端も入っているバランスのいいポテサラだ。
店で扱う生ハムは16カ月熟成のサンダニエーレやイタリア原産種の幻の豚・チンタネーゼなど約8種。本格的なスライサーを備え、切る度に真空パックして酸化を防ぐため、専門店でしか味わえない口どけのよさが自慢の逸品だ。
燗酒とポテサラいう未体験のマッチング。これは日本酒にニューワールド到来の予感。
カレーの風味とほくほくポテトがマッチ!
『宮わき』(荒木町)
荒木町で人気を博した『魚縁』で料理長を務めた経験もある店主。「独立するなら、馴染みのある荒木町がよかった」と語る。
そんなお店で提供されるポテサラは、なんとカレー粉を加えたポテトサラダを蒸し器で熱々にし、上からパン粉とチーズをかけて弱火で焼いた人気メニュー!
経験値の高さを感じさせる手の込んだ料理と、気取りのない雰囲気で人気急上昇中の和食店だ。
次は、どこか懐かしさを感じさせるポテサラたちをご紹介
タイプ D. 超シンプル系
マヨネーズはお好みでどうぞ
『酒蔵きたやま』(南大塚)
お店に置く日本酒は「ネームバリューに拘らず、いいと思った蔵と長く付き合う」と小林さん。主軸は「手取川」「繫桝」「南」という店主のこだわった銘柄だ。
そんなお酒たちとともにいただくポテサラは、具は細かく刻んだタマネギとハムのみと超シンプル。マヨネーズとクラッカーを添えて。これは日本酒居酒屋のフィンガーフードだ!
ポテサラやコロッケなど居酒屋の定番が揃うつまみは、価格も良心的。酒を楽しむなら1階のカウンターで是非!。
味もしっかりのバーで出すアテ
『サントリー パブ ブリック 中野店』(中野)
今どき、都内では珍しい2階建て、一軒家のバーだ。由緒正しきサントリー・パブだから、サントリーの角はボトルキープもでき、単品ではトリスのハイボールなんかも。創業した昭和39年(東京オリンピックの年!)以来、建物も内装も、ほとんど何も変わることなく、当時の空気感を今に伝えている。
そんなお店で提供されるポテサラは、ホクホクの男爵芋を使用し、マヨネーズだって自家製。安価で提供しているシンプルなポテサラだが、手間だけは確実にかけているのだ。
洋食、中華、家庭料理、アテとなるメニューの種類は、バーとは思えないほど豊富で、どれも安く、しかも店長の手作りばかり。ポテトサラダひとつとっても、マヨネーズから作り、酒に合う味に仕立てている。
カウンターはもちろん、テーブルもあるから、ひとりでフラッと、あるいは仲間を誘って是非!
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■2015年を代表する和食店はどこだ?あなたの一票でNo.1を決めて!(募集期間:2015.9.12〜2015.9.18)